美しきパリ・ジェンヌとの会話
治療施術というものを随分長い間やってきましたが、フランス人ははじめてでした。
その他の国の方を施術しましたが、フランスの方は初でした。
この方は、パリがご実家であり、2年前から日本に来たとのこと。
高校で日本語を学び、大学では日本の歴史や経済・政治を勉強したといいます。
最近、フランス女性についての書籍を読んでいましたので、彼女が来院したのは驚きでした。
日本文化にとても興味があって、流暢な日本語で聞いてくるので、わたしは「あるがまま」にお話しました。
そうしましたら、いまの日本人でこういうお話をする方は、はじめてですと言われていました。
神仏やサムライの話をしてもついてくることができたのは、さらにこちらのほうが驚きました。
彼女は28歳であり、むかしわたしがフランス旅行に行った時分に誕生したのです。(※年はとりたくないものです)
そのことを言いましたら大変驚き、いまのパリはその当時よりもずっと治安が悪いです、といわれていました。
性別も年齢も国籍も違いますが、遥か彼方に知己あり、そんな感覚が生じた出会いでした。
- 2013.01.23 Wednesday
- 17:26
愛染談義(2)
或る方から『西郷隆盛論』はいいから『愛染談義』のつづきを書いてくれとリクエストがあった。
リクエストはめずらしいのでそれにしたがうことにしました。
【少しだけ変える努力】
お互いに違う環境で生きてきたのだから、すべてが合うことはないかもしれない。
だから、少しだけでも相手に譲る、合わせるという旨のことを説きました。
隙間をつくるわけです。電車の七人がけの座席と同じです。誰かが幅をきかせ過ぎると、七人がけなのに六人がけになってしまう。
一人が3センチずつ譲ったら、随分と楽に七人が座れると思う。
そう!譲るということが一番大切なのである。
【百円亭主】
わたしの師匠スジの方のお話だが、むかし事業に失敗し不如意の時期があったという。
才覚もあるので、いろいろなところから来てくれという話もあったが、すべて断り浪人の身に甘んじたという。
彼なりに運勢や運気(運期)というものを感じて、今出ればまた必ず大損をし、見出してお世話をしてくれた人に大迷惑をかけると・・・。故に一切合財の仕事を放棄したという。
しかし彼には、細君もいて、子供もいた。
本来ならば、働かなければならない状況だ。だが、彼は仕事はしないで浪人した。
中国の偉人、「覆水盆に返らず」で有名な「太公望」ではないが、日がな針の無い釣り竿で釣りをしている風を装い、富国強兵の策を練るが如き事を、先の人は狙ったのだという。
普通ならば、細君は「働け、働け」と言って旦那をけしかけることであろう。
この人の細君は違った。仕事を持っていたということもあるが、旦那の好きにさせたのである。
旦那はというと、細君から先ず100円をもらう。図書館へゆき乱読(10冊〜20冊)。昼飯を食べて、新聞(2部)を買い、帰りに碁会所にゆき数局さす。帰りにお菓子のお土産を子供に買って帰宅。
これで丁度100円也。
この生活を2年間繰り返した。
100円といっても今とは価値が違う。現在の貨幣価値の1000円くらいであろうか?
しかし、文字通り100円亭主だ!
あなたは、この細君は実に立派だと思わないか。
男(旦那)の好き勝手にさせるということではない。よく理解してあげる、そして支えたという点である。これは、愛があってもなかなか出来ることではない
旦那もそれに応えるべく、知識を涵養したのであり、来るべき時にむけて、力を蓄え備えていたということだ。この妻にして、この夫だということである。
【時代と共に】
わたしはなにも女性(妻)が自己犠牲を払えばよいと述べているのではない。
男女が逆だっていい。
奥さんが優秀だから、世に出すために、旦那が縁の下の力持ちになるのでも良いのだ。
要は、協力性、お互いの才能を認めあう心である。
時代と共に男女のありようは変化している。
協力し合える、理解や隙間が必要なことは、古今東西変わることのない真理であろう。
愛染談義(1)
【結婚は人生の墓場か?】
『結婚は人生の墓場』
『結婚は人生の再出発』とかいう。
人生という航海の波の中で、たしかに一つの契機(波)だということは理解できる。
ひとつの区切りということもできよう。しかし、逆に離婚というものも同じことが言えるのではないか?
状況によって、天国でもあり、地獄でもあるということか?
【大切なこと】
アカの他人が一つ屋根のしたで暮らす。そりゃ、それまでの生活レベルの違いや生活様式の違いがあるならば、上手くゆかないこともあろう。
これは当然のことである。
大切なことは、お互いに尊重し、少し譲ることだと思う。
もっとも大切なのは相性と性分。相性がよければ乗り越えてゆける。双方の性分が執念深いと難しい。
【愛染無縁】
男女の成り立ちで、相性は大切な要素なのだが、そもそも「ご縁」がなければ、恋愛も婚姻も無い。おつきあいということすらない。
はじめから話(縁)がないのなら、それこそお話にならないのである。
ここに一つのデータがある。
35歳〜40歳の独身女性で40歳〜45歳で結婚できる確率は、3%だというのである。
男性の場合はもっと厳しい。
敢えて言うならば、20代30代に異性とお付き合いしたことすらない人は、とても難しい状況だということです。
(※自分でお付き合いしたことがあるという勘違いの自己申告・錯覚はカウントしても意味がない。)
解決方法は少ない。
自分自身の諸条件を整えるということ、紹介してもらえる環境に身をおくことなどである。
ウザったい、偏向性が著しい、融通がきかない、マザコン、ファザコンなど、そういう性分の人で40歳になる人は、腹括って諦めるか、誰かの紹介に従うのがよいでしょう。
アジア系の方との国際結婚という手もあります。
くれぐれも、すばらしい恋愛結婚なんて夢のまた夢なんで、考えないほうがいい。
愛染明王の御真言を念唱したくらいでは、上記の問題は解決しませんので、ご注意ください。
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