浅草観音示現【四万六千日の功徳日】
- 2019.07.10 Wednesday
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浅草観音示現【四万六千日の功徳日】
◎7月9日ほおづき市、10日は四万六千日。
観音様の大功徳日である。
この日に功徳日が制定された由来は分からない。
お盆の霊的な祭祀を続けている私としては、その前哨的な霊威を感じる。
観音様による衆生の救いということがあるのだと思う。
米を一生。一生を一升にかけて、その分量は米粒が四万六千粒あるという俗説もある。
はじめは千日詣で、千日の功徳があるとされていた。
江戸時代の享保年間に四万六千日と云われるようになった。
1400年前に小さい黄金の観音像が示現され、後に祠ができ浅草観音になった。
そのときに引き上げられた地が観音示現の地として、駒形観音堂としてある。
雷門から指呼の位置にあるが、大方の人はお参りもしない。
此処には馬頭観音尊があり、生類を守っている。とても霊威のある観音様だ。
◎ほうづき(法付き)のこと
ほうづき(ほうずき)は提灯に似ているからという理由で市がたつ。
しかし玄意は、地獄の獄卒の好物だということがある。
閻魔大王(死後35日目に示現)の配下の獄卒で、筆頭なのが鬼灯(ほおずき)なのである。
これを御供養すると救われない祖霊にもチャンスが出てくる。
◎四慢六洗日(煩悩を洗い清める功徳日)
四万は、四慢に通じる。六大根本煩悩の第四番目は「慢」で、
これは人間界の根本煩悩だ。
六千は、六洗に通じる。六とは六大根本煩悩そのもの。
煩悩を洗う観音様の功徳日、これが一番ありがたい。
ゆえに四万六千日=四慢六洗日だ。
仏教の要諦は、煩悩を断ずる、これ以外に無い。
ほうづき(法付き)とは、仏法が身に付くということ。法(ダルマ)は「信」から
始まる。佛法は「帰依にはじまり帰依に畢わる」のだ。
これを為すには、煩悩を洗わねばならない。観音様の功徳によって洗うのだ。
その洗う必須のアイテムは何か?
それこそが、摩訶般若だ。そう、摩訶般若波羅蜜多心経なのである。
◎摩訶不思議な般若の心経
摩訶不思議な般若の大空。大いなる不思議な空っぽだ。般若心経を一日100巻、300巻、千巻と讀誦してご覧なさい、その真実が分かります。
この般若の土台が佛法の大本です。屁理屈並べてもそれは所詮、理談仏教です。密教だって、この般若の土台がなければ何の験もありません。
日本の密教の祖、弘法大師空海は「般若心経秘鍵」という著述でもって、
あらわしているのです。
四万六千日の密教的解釈もあるのですが割愛します。
観音の福徳が皆様に廻るようにお祈りします。
四万六千日観音功徳日に 川島徳慈しるす
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