【佛僊眞道 成仙への原理(1214)】虫をめぐっての密教話
- 2024.03.19 Tuesday
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【佛僊眞道 成仙への原理(1214)】
虫をめぐっての密教話
◎地球圏内のおもしろさ
この地球上、地球圏内というのは、おもしろさに満ちている。全ての生き物には
寿命があり、根底に「生・住・異・滅」という玄理が働いている。生があれば必ず死がある。
そういう具合に「諸行無常」にならわないものは無い。それは別の意味からすれば
酸化するということかもしれない。
「無常」を感じることは諦めであり、諦(たい)とは「諦らか(あきらか)」と訓じ、
「明らか」に通じている。この無常ということが、佛(ホトケ)の覚りの第一に来るもので
無常とは「変化する」ということ。「縁起(縁によって生起する)」であり、
実態は「空性」であるということだ。
すべては空性の上に成り立っており、かの生物も死ぬと微生物などによって分解される。
虫や微生物は、生命連鎖の鍵であると言ってよい。
地球上の変化のおもしろさは、太陽光、水・雲・雨・雪、風、海洋、山々、動物、
植物、虫、微生物、鉱物、海洋生物などすべてにより循環しているが、運び屋としての
虫は植物界にも動物界にも大きな影響を持っている。
おもしろき変化の立役者は虫である。
◎虫は歩き飛ぶ
虫は、歩き、飛びます。飛び、歩きますと書きますと「虫は飛び歩く」になってしまい、
まるで「遊び人」のような感じになる。歩く虫は「蟻」ですね。飛ぶ虫は「トンボ」「蝶」
などです。
跳ねる虫もいる。「蚤(のみ)」です。あれは凄いジャンプ力です。
人間ならば、横浜で言いますと駅前に在る「スカイビル(横浜のお馴染みの駅前ビル)」など
ひとっとびです。
TV番組のクレイジージャーニーで、虫大好きの先生が海外の超珍稀昆虫を追う。
これを2週間にわたり放送。特に遭遇するのが不可能に近い、サスライアリの女王蟻が
メイン。世界最大の蟻で、もうほとんどムカデみたい。場所はアフリカのカメルーンである。
S先生は数十万匹という蟻の引越しを22時間見続けて崩壊。時間切れ断念だった。
◎夢に出てくる虫たち
霊夢にも「虫」が出てくることがあるのです。
これは日常生活と同じで、虫というのは都会に住んでいてもしょっちゅう出て来るわけです。
ハチ、甲虫、トンボ、蝉など普通に夢に出てきます。
案外、夢中でもビビっているわけですが、刺されて痛みのある事は極々稀です。
夢では痛みを伴うことはありません。夢の中では「ミラムボディ」(夢の身体)だから
です。
◎密教仙話に出てくる虫
お釈迦様が一匹の蜘蛛を助けたカンダタを天上から救いの糸を垂らして・・・。
芥川龍之介氏の「蜘蛛の糸」。或る時、リンポチェ大師と歩いていると、道端にカエルが
出てきた。するとあのカエルはインドの王様だった事があると、真顔で言いました。
後でリンポチェ大師は嘘は言いませんよねというと、真顔で嘘は言わないよと。
驚きました。
又、太上感応篇(神仙感応經)では「虫を殺さず」という旨が明記されている。
虫を殺虫するは不徳なのです。命を奪うのは皆不徳。
ですが神仙の秘密の教えには、体中の三尸(三尸虫)を斬ることを教えている。
或る仙人の話しでは、死者の霊魂を表現するのに、クロアゲハ蝶などが乱舞しまた留まる
ことがあると言います。確かにお墓にゆき懇ろに御供養していると蝶々が飛んできて
供えたお華に止まっている光景がある。不思議です。
コオロギ、松虫、鈴虫が鳴いて、いと寂しい心境を伝えてくることがあり、
心の中に死者への思いが喚起されることがある。これもまた不思議です。
では神仙・佛僊のお恵みが皆様の上にありますことを。
川島金仙 記す
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【令和6年3月の予定】
3月20日(祝・水)お彼岸中日(春分の日)
3月25日(月)天満宮ご縁日、満月(16:01)
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【天神地祇祭儀の次第】
二禮二拍
護身神法
三種加持
天津祝詞
天真地真自感霊辞
玄府奇祝言
玄法攘魔秘文
大祓詞(天津祝詞太祝詞秘辞を入れる)
六根清浄太祓
産土神祝詞
十言神咒
幽冥神語
大國主大神禁厭咒
祖霊祈念詞
霊魂安鎮秘詞(全伝)
三界萬靈安鎮祝詞
天満宮
得仙秘文
道引印
国家安泰祈念詞
済世秘咒
その他(任意)
二拍二禮
※大体 上記が基本です。
※各秘詞を繰り返し行う。
※短く行うときは回数時間を短縮するも可。
※適宜は一遍でもよい。
※幣による修祓、献饌など適宜入れるも可。
※最略は礼拝して大司命祭文だけでもよい。
※大祓詞を一時間以上やる場合は開始時間をずらして行なう。
※磐長壽姫祝詞、拝神祗願得知識秘詞、十字神咒その他を知り知れる方は
密用自在にして自由。自己責任で御修唱ください。
※献酒献饌、切火祓、大幣祓、剣祓、石笛奏上なども任意。
【念力疏通 遠隔 観音祈願会 次第】
◉【佛遷眞儀】午前中
先、三禮
一心頂禮 十方法界 常住三宝
(一禮目は神祗、二禮目は佛眞、三禮目は諸仙萬靈を禮拝す)
次、護身法(任意)
次、懺悔文(三遍)
次、三帰三竟(三遍)
次、発菩提心(三遍)
次、三摩耶戒(三遍)
次、開経偈
次、般若心経奉賛文
次、摩訶般若波羅蜜多心経
次、延命十句観音経(観音夢授眞経等)
次、南無大慈大悲観世音大菩薩
次、観音経( ※観音妙智力祈願)
「衆生被困厄 無量苦逼身 観音妙智力 能救世間苦
具足神通力 廣修智方便 十方諸国土 無刹不現身」
(しゅーじょーひーこんやく むーりょうくーひっしん
かんのんみょうちーりき のうぐーせーけんくー
ぐーそくじんつうりき こうしゅうちーほうべん
じっぽうしょーこくどー むーせつふーげんしん)
次、南無大慈大悲観世音大菩薩
次、天神経・大威徳天神感応経
次、十一面観音咒等
次、天満宮秘哥
次、天地一切清浄祓
次、南無天満大自在天神
次、南無大慈大悲観世音大菩薩
次、観音十字摩尼咒( ※観音経精髄)
「慈眼視衆生 福聚海无量」
次、観音マニ咒(六字咒)
次、蓮華生大師
次、聖ターラ咒
次、葉衣観音咒(大咒、小咒)
次、吒枳王真言
次、三神(天照、八幡、春日)
次、青面金剛尊、帝釈天、弥勒佛
次、弘法大師御宝号
次、光明真言
次、七佛通誡偈(諸悪莫作 衆善奉行 自浄其意 是諸仏教)
(しょあくまくさ しゅぜんぶぎょう じじょうごい ぜしょぶっきょう)
次、縁起頌(漢文、梵語)
次、本覚讃
次、祈念文
次、追善文
三界萬霊 有縁無縁之霊位 追善供養 座宝蓮華 成等正覚
(さんがいばんれい ゆうえんむえんのれいい
ついぜんくよう ざほうれんげ じょうとうしょうがく)
次、南無大慈大悲観世音大菩薩
次、廻向文
次、三禮
※般若心経、十句観音経、天神感応経の観音菩薩段、
葉衣観音段、縁起廻向段に分けられる。
※特に般若心経を多くお唱えするとよい。
※念願を入れる場合は、心経奉賛文の後に入れる。奏上しても、黙念でも
任意である。
※その他の経典や御真言を入れるのは任意である。
例えば自分は 青面金剛尊を尊崇しているという方は、光明真言の前に入れればよい。
弘法大師を信仰していない人は、抜いてやればよい。適宜、加え抜くなどやればよい。
※観世音菩薩「一切抜苦脱難大事成就符」を奉って祈願のこと。
※動物の霊を供養する時には光明眞言の前に入れればよい。
(馬頭観音、四足動物咒、施餓鬼飲食眞言など。)
【白衣観音除難除災術】
〔白衣大士神咒経〕
南無大慈悲救苦救難広大霊感 白衣観世音菩薩摩訶薩
(なむだいじひきゅうぐきゅうなんこうだいれいかん びゃくえかんぜおんぼさつまかさつ)
南無仏 南無法 南無僧 南無救苦救難観世音菩薩
(なむぶつ なむほう なむそう なむきゅうぐきゅうなんかんぜおんぼさつ)
怛只哆 唵 伽囉伐哆 伽囉伐哆 伽訶伐哆 囉伽伐哆 囉伽伐哆 娑婆訶
(とーじーとー おん からはった からはった かこはった らかはった らかはった そわか)
天羅神 地羅神 人離難 難離身 一切災殃化為塵
(てんらじん ちらじん じんりなん なんりしん いっさいさいおうかいじん)
南無摩訶般若波羅蜜
(なむまかはんにゃはらみつ)
〔白衣観音咒〕オン シベテイ シベテイ ハンダラバシニ ソワカ
【白衣観音神咒の意訳】
怛只哆 唵 伽囉伐哆 伽囉伐哆 伽訶伐哆 囉伽伐哆 囉伽伐哆 娑婆訶
(とーじーとー おん からはった からはった かこはった らかはった らかはった そわか)
の部分の意訳です。
〔意訳〕「このようになる。帰依したてまつる白衣尊よ。光りで摧破す。光りで摧破す。
大光で摧破す。風火で摧破す、風火で摧破。あれかし成就。」
三遍唱えるを一回とする。観音菩薩、白衣観音を念じて、この神咒を一心不乱に唱えると、
未浄化の霊は忽ち居なくなるものです。霊的な障害にもよく効きます。
法の運用に関しては、先ず三禮・懺悔文・帰依・菩提心を行じ、開経偈、心経、
続いて白衣観音除難除災術、最後に光明真言をやり、廻向・普禮でおわり。
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