秘儀伝承【天津祝詞と裏の禊ぎ(完結篇)】

  • 2013.08.12 Monday
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秘儀伝承

【天津祝詞と裏の禊ぎ(完結篇)】

◎「天の岩戸」事件の真相



先の大祓詞のなかでは、神々が「神集い(かむつどい)」し、「神議り(かむはかり)」を行なったことが記されている。

有名な「天の岩戸」の事件。天照皇大神が、天の岩戸にお隠れになった。そのことによって、世を照らす光は失われ暗黒の時代になってしまった。

天津神たちは協議して、諸々の神事を以て、この事件を解決し、天津罪・国津罪を「ハライ」やることを行った。スサノオノミコトの高天原(天上)追放である。

天の岩戸の事件の直接の原因は、神御衣を皇神に奉献する為に天照皇大神が織女(おりめ)に御機織(みはたおり)をさせていた。その御機屋にスサノオノミコトが「天の斑駒(天馬)」を皮剥ぎして逆さまに投げ入れた。驚いた織女が不都合な怪我によって死んでしまう。そのことに嘆いた大神がお隠れになってしまう。

要するに御機織を邪魔されたことが一番の原因なのである。では、機織りとは何なのであろうか?

それは「玉之緒」を整理することの比喩なのであり、玉之緒とは実は「たましひ」のことなので、霊的な秩序を正しく編んでいたということである。この機能をスサノオ尊は乱暴狼藉で破壊したということである。

◎天津祝詞祓清太祝詞秘辞とは?

古来、天津祝詞祓清太祝詞秘辞(あまつのりとのはらいきめのふとのりとごと)は、謎に包まれていた。あまたの神道学者や国学者が真相を解せんと論じてきた。いまだ統一見解はない。ただ、神社神道(神社本庁)は、本居宣長翁の説と同じで、大祓祝詞全体が秘辞だとするのにしたがっている。

この秘伝の祝詞は、天照皇大神が天の岩戸から出られたときに天津罪・国津罪を祓い清めるために寿言(ことほぎ)された御言葉であり、それは皇御親イザナギ大神が筑紫の日向で禊されたときに言われた詞でもある。

かつて大祓の際に、祝詞を司掌していたのは、中臣家であり、遠祖神は、天児屋根命であるから、この神とその子孫の家系が、この秘辞を管理していたのである。

この伝を知り得ている者は、謹んで正確に密用、お唱えしなければならない。

要するに通常の天津祝詞には、真伝を彷彿とさせる部分があり、平田篤胤大人が秘辞を「天津祝詞」だとしたのは、卓越した方だということを証明している。

であるから「天津祝詞」を普段から朗々とやってみなさい。さらにお滝の時、遠慮なしに大きな声で奉唱しなさい。

イザナギ大神・天照皇大神たちが、「たましひ」を整理されたときに(※つまり「禊ぎ祓い」したとき)祝われた御言葉だと、その宣説した際のお言葉に沿った祝詞だと認識してやってごらんなさい。

これ、表も裏も超えたところの「禊ぎ祓い」になります。

◎「禊ぎ祓え」の恩頼功徳を説く

最後に「大祓」の恩頼功徳を説こう。

「拾遺集」にこうある。

「みなづきに なごしのはらへ する人は ちとせの命 のふといふなり」

意味は、「六月晦日に、夏越(なごし)の大祓えをする人(の恩頼功徳)は、千歳にまで(およぶ寿命に)延寿するという」義である。
(※恩頼(みたまのふゆ)と読む)

「成仙する」「仙を得る」というのは、福寿(福徳と寿徳)が満ちているということでもある。
 

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