日本的展開の秘教(密教)の集会
- 2015.10.02 Friday
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日本的展開の秘教(密教)の集会
◎大司命節の期間に集会する
毎年10月9日〜11月8日(太陽暦)は、“大司命節”という幽玄なる神界の司命秘機の行われる尊秘の期間である。
このことは宮地堅盤大霊寿神によって、この現界にもたらされた神界の一大秘密である。この事実を明確に人間界にお遺しになった方は、宮地師僊以外には遂におられなかった。
師僊のお遺しになった霊著『異境備忘録』は、その意味だけでも人類に贈与された一大霊典ということができ、いやしくも日本人で霊的世界に憧憬し、覚醒を目指す者は必ず読まなくてはいけない霊書である。
しかし、読み方にもいろいろとあり、通常はそういうことも分からずに畢わる。血肉に成り得ずにおわるのだ。
第一回のJSS自然智の集会が、この期間に開催されることは、実にめでたいことである。
◎淡々と縁起をみる
縁起というけれども、たしかに縁起の中にすべてが包含されている。縁起をみるということが大切なのである。
縁起と云うのは流れや交流でもある。一つの事象の中に未来の種子が入っている。だからわたしは、今回の集会に於いて淡々と縁起をみている。縁起をみるというのは、因縁をみると云うことである。
仏法を奉ずるものは、縁で以て法を説く。すべて縁で指導してゆく。
そのご縁にあわせた形で法を説いて指導するのである。ご縁がなければ度し難いのである。
“縁無き衆生は度し難し”というであろう!
◎秘教の日本的展開を示す
はじめに云っておきますが、すべてを理解し切ることは、とても難しいということです。
書けば一冊か幾冊かの本にもなるし、こちらはエッセンスや詳細を述べますから、頭では理解できるでしょう。しかし、体得となると大変難しい。もう感覚的な問題になるからです。
肉体を伴っている運動や所作、儀礼。肉体を伴う感情。肉体を伴う精神や知性的な理解。それらのことは能力の差はあれ、努力や考察によって理解しうる。そういうことです。
しかしながら、それを越えている感覚は、東大出の抜群の知識・知能を以てしても理解はできません。
その道をはじめは少人数に示すのですが、時間的な条件からはじまってさまざま考えると、難しいなぁと思うのが本音です。
将来、わたしのほうの体制がマスターのご加護とご指導によって、内弟子受け入れともなれば、一種の缶詰状態で教えを共有できるでしょうが、弟子が生きてゆくのにどうしたらよいかという別の問題が生じてきます。
お寺でもかりそめにやって存立する方法もあるが、それでは意味がない。まあ考え考えして歩めば答えは出てくるでしょう。
花角有 川島龍徳しるす
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