竜徳霊諭【神通秘道を示す(35)】

  • 2017.03.03 Friday
  • 00:00

 

竜徳霊諭【神通秘道を示す(35)】

 

 

水晶球凝視に使う大玉の水晶(著者 所蔵)

 

 

◎水晶球の魔術(序)

 

西洋でも、吾が国でも水晶球を使った霊術・神術・魔術が存在する。

近年は“パワーストーンブーム”であり、水晶は大変人気がある。

 

水晶には、

“月の光り”で月光浴をやったり、

∪兇蕕な川などに置いて浄化するなどエネルギーを調整する方法があるという。

 

また形は球体だけでなく、二十面体やオベリスク形などいろいろある。落雷に当った水晶などは法具になる。太陽光を反射させると光の屈折によって七色の虹を発生させる。

 

西洋では水晶球凝視法というものがあり、習熟すると予知力・直観力の発現増大ということになる。これは実は日本でも行うものであった。

 

神社では御神体としているところもある。

 

 

◎水晶球の魔術(奇譚)

 

水晶球にまつわる奇譚を述べたいと思う。

 

先にも述べたが、水晶球の凝視法というものがある。一口では言えないくらい、たくさんのやり方がある。その方法を行なう場合、どれが良いのかという事は言えない。自分に合っているもの、筋の良いものを選択して自分の方法を確立するとしかいいようがない。

 

行なうのであれば、やり方や施術の細かいところは個人差があるので、自分の型というか「仕方」をつかむことが大切。走り方やボールの投げ方が個々差異があるように、心の持って行き方にも差異がある。ただ、それは上法だとか、やり方が少し違うなどのアドバイスはできる。

 

さて、奇譚である。

この話は実際にあったことで、聞いたことも見た事もない話だと思う。非常に珍しい話なので、是非とっておきたいと思い記すことにした。

 

わたしの師匠の一人、ラマ僧の話だ。

師のラマは、幼い頃に「転生活佛(トゥルク)」として認められ、いわゆる英才教育を受けてきた人だった。1954年にチベット脱出し、インドにゆき難民になった。それまではチベット本土にいたので、いまでは消滅しているような行者も沢山いたという。

 

裸で過ごす「ツモ(トゥンモ)」という「熱のヨーガ」を行なう者もいたし、洞窟でただ一人で暮らす変わった聖者もいた。親戚の幾人かも修行者で、「光の身体」を得て肉体が消滅したという。

 

師は、自分の先生から50代のときに生命に関わるようなことになると予言されていた。それは病気である。また、ある「モ(占い)」をやる人からも全く同じ警告を受けた。

 

そして山奥に住む、よく当たるという評判の行者にも見てもらった。

その行者というのは、「水晶の球を覗き込んで未来を見る!」そういう人だったのである。西洋の魔術や、変わった占い師ならば、そんな持ち物でそれらしい雰囲気を醸し出す。そういうこともあるだろう。生業として、商売の道具として、そのようなことをやる。いまはそんなような形ばかりの時代だから。

 

この話は60年以上前のチベットの話で、チベット密教がいくら神秘だとは云っても、水晶球を覗き込んで「未来を透視する」そんな法があったこと自体が驚きである。

 

わたしがかつてインド ネパールに行ったとき、或る関西人の若いカップルにあった。その人たちは自分の進路について悩んでいた。わたしは真剣に話を聞いていた。そのときに偶然、眼があった流浪の行者がいた。その人は我々に近づいてきて「占いをしてあげようか?」と言った。なんだかインチキ臭いタカリの乞食のように思えたが、折角だから占ってもらった。

 

その占い行者は、ボロボロの袋の中から、ものすごく古い紙の文書を取り出し、占いの道具を手際よく並べた。驚愕したのはその持ち物の一つ。動物の頭蓋骨があり、その骨を持ってマントラを唱えたのだ。その骨を凝視して占断を下した。案外的確だった。

 

古い時代、釈迦が在世していた頃に、人の頭がい骨でその人の死にざまや病気を言い当てる行者がいたことが、古い仏典に記されている。ミシガラ長老という名前だったろうか?定かではない。このことを即座に思い出して感激したことを昨日ように思い出す。その出来事があった場所に時間と事情が許すならすぐに案内できる。

 

件(くだん)のラマの話、水晶球で見るチベット行者の予言だ。

やはり先の二人と同じく、50代で(実は明確に何歳か指摘した)とても重い病になることを明言していた。そして予言の通り命を落とすような病気になったが、密教の方法による力と、最高の医学の力でその病を克服することが出来た。

 

未来を知る事の意義はここにある。良くない未来を回避できる可能性がある。水晶球を使うという事はそのような部分を含んでいる。

 

(つづく)

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