竜徳霊諭【神通秘道を示す(37)】

  • 2017.03.05 Sunday
  • 00:00

 

竜徳霊諭【神通秘道を示す(37)】

 

 

水晶球凝視に使う大玉の水晶(著者 所蔵)

 

 

◎水晶球の魔術(「竹取物語」の“密策”を読む

 

前回の記事で「竹取物語(竹取翁物語)」と月・水晶について言及しましたね。

月読命(月讀尊)と関係があると。

 

月夜見尊とも表記します。竹取物語の主役、かぐや姫は竹の中で輝いて居られた。竹取翁(竹を採取していたお爺さん)は一本の光り輝く竹を見つけた。お爺さんは竹の園に居て仕事をしていたのです。「竹取物語」の冒頭を示します。

 

『今は昔 竹取の翁と言ふものありけり。野山にまじりて、竹をとりつゝ、萬のことにつかひけり。名をば讃岐造麿となん言ひける。その竹の中に、本光る竹ひとすぢありけり。怪しがりて寄りて見るに、筒の中 光りたり。それを見れば、三寸ばかりなる人いと美しうて居たり。・・・』

 

「三寸ばかり」というんですからね、10冂ですか?

凄く小さい。ですが、三カ月で成人になり、大変美しい姫になった。そして20年程 竹取翁と細君の婆にお世話になって月夜の晩に月の界に帰還する。

 

「竹取物語」の成立は10世紀半ばには為されていたというのが定説。裏付けとして紫式部の「源氏物語」に『物語の出で来はじめの祖』とあり、『絵は巨勢相覧(こせのおうみ)、手は紀貫之 書けり』とある。

 

巨勢家は代々の絵師の名門であり、現在の33代まで継承されている。紀貫之(きのつらゆき)はご存知36歌仙の一人である。作者は不明で、原本が無い。一番古い写本は、御光厳天皇の筆となる室町時代初期のものである。

 

この物語は架空の話だと思われるが、書いた人は間違いなく「成仙」しているお方である。そして相当高貴な人であり、周囲もその物語を隠し持っていたという傾向をもつ。平安京に居た人で、権勢を誇っていた側ではない人だ。

 

詳しいことは、また別の機会に譲るとして、この物語には「密策」が込められている。おわかりになりますか?

 

竹の園は、皇族の雅称(風雅な呼称、風流な呼び名)であり、天皇・皇族が関わっていたという暗示がある。

さらに以下の文、野山にまじりて、竹をとりつゝ、萬のことにつかひけり。

“野山に”というのは、この人が仙人だということ。

“まじりて”は、マジナイ(呪い)

“竹をとりつゝ”は、「易の筮竹」を執るということ。

“萬のことにつかひけり”は、

文字通り「易占のマジナイを萬のことにつかった乃至それで皇族に仕えた」ということだ。

 

竹は木(植物)ですから、易の「巽」。巽=風です。

竹の中の光り(輝き)は、高貴なもの、「乾」です。乾=天

「天風姤(てんぷうこう)」が成立します。

姤は、おきさき(后)です。

それも相当に高貴な女人、姤です。易経では第44卦であり、大変勝気な女を意味します。

才能もあるのでしょう。「かぐや姫」は不思議な力、いわば超能力(神通)をもっていました。何でも見抜いてしまう。そうでしょうね、月の界からきた「仙女」なんですから。

天風姤は、「一人の女が五人の男を相手にしている相」になっています。卦の構造がそのようになっている。確かに竹取物語では、五人の男が登場しますね。これを意味しています。

この天風姤と表裏の卦が、第43卦の「沢天夬」となります。

 

易経には夬。揚于王庭。孚号有辧9霄邑。不利即。利有攸往。』
(かいは、おうていにあげ、まことにしてよばうあやうきあり。つぐるにゆうよりす。じゅうにつくによろしからず。ゆくところあるによろし。)

とある。

 

「号」は泣き叫ぶこと。「夬」は決断、決壊の意。「王庭」は王宮朝廷。「邑」は村。「戎」は兵、戦さ、争いのこと。「沢天夬の時、直接、朝廷 で不満を訴え、誠を尽くして呼びかけても危うい。まず、各村から決行の声を上げる。武力を用いるのは良くない。

 

これが「密策」の第一。

 

易経第44卦「天風」 第43卦「沢天夬」は、「竹取物語」のストーリーそのものです。これを更に「沢天風」とするともっと分かる。筋目が見えてくる。

 

竹取翁は、実はこういうことも承知だったと思います。ですから策を講じますが、かぐや姫とお迎えに来た者の力はそれを上回っていた。それが、月の力だった。水晶球に由来する力だったのです。それが第二の「密策」に通じております。

 

(つづく)

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