竜徳霊諭【神通秘道を示す(45)】

  • 2017.03.13 Monday
  • 00:00

 

竜徳霊諭【神通秘道を示す(45)】

 

 

琵琶湖面に浮かぶ朧月を観る紫式部

(湖面に月が映じたといいますが、単なる月に見えますか?)

 

 

◎水晶球の魔術(紫式部の参籠と霊感)

 

 

「源氏物語」の作者 紫式部の石山寺参籠の霊的感応があったこと、「源氏物語」の特徴の一つに「物の怪」というものの存在(物語全体で五十一箇所)があること、水晶球の凝視法あるいは霊視法、これはヒトの深奥を覗くものであることなど述べました。心、未来、霊的な事象、過去、召霊法、鎮魂法これらを為す物実・媒体の一つが水晶球であるわけですね。

 

密教修行は、この水晶球(満月輪)にふれて深い意識層を開発するものである。満月輪(まんがちりん)=水晶球を感得するのに一番良い方法は「参籠の行」なのだとも明かしました。

 

紫式部は『紫式部集』で、

紫式部 「亡き人に かごとをかけて わづらふも おのが心の 鬼にやはあらぬ」

          (返し)

 侍 女  「ことわりや 君が心の 闇なれば 鬼の影とは しるく見ゆらむ」

と歌を交わしました。

 

心の闇(呵責など)が「鬼」であり、「物の怪」は「心理作用」だと述べ、霊的作用ですらそれは心理現象ということができるのだということです。「霊的作用=生霊(いきすだま)=物の怪」ということになります。

 

『新古今集』で紫式部は次のように詠っている。これは例の『百人一首』五十七番にあげられている歌である。

 

「めぐりあひ 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな」

(めぐりあい みしやそれとも わかぬまに くもがくれにし やわのつきかな)

 

これは九星術でいう、四緑木星・巽位の方角、風に乗せての呪法です。これは友との束の間の再会を詠ったものですが、これが「恋する人との呪法」になる。

 

片方が「巡り合い 見しやそれとも」と詠う。

そして片方が「別くる魔を 雲隠れにし 夜半の月かな」

こう詠い、月に願い、風に祈願を乗せる。新月の前日に行うとよい。

他にも口伝あり。

 

月=水晶球(満月輪)、これが神通霊感・呪法のもとである。

 

(つづく)

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