密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(90)】

  • 2019.11.22 Friday
  • 00:00

密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(90)】


≡ 秘話「延命十句観音経」❶ ≡



◎延命十句観音経は延命の功徳を與ふ


寛文年間の頃(西暦1663年頃)、第百十二代天皇(霊元院法皇)が、天台宗の

霊空光謙(れいくうこうけん)に佛教経典の中で最も功徳のある経典を選び出すことを

勅命します。天台僧 霊空律師が選び出したのが『十句観音経』であったのです。

元々このお経には「延命」という文字はありませんでした。「延命」を付け加えたのは、

白隠禅師です。白隠禅師は『十句観音経』が佛教経典の体裁ではないと充分ご存じだった

でしょう。白隠禅師は、「明日お客人が来るから これこれを用意しておきなさい」と弟子に

言うくらいの神通力をお持ちの方でしたから、単なる学識ではなく神秘体験者でもあった

筈です。


◎『延命十句観音経の大功徳』孫敬徳の物語り


古えから数々の霊験。実際にあったことを目のあたりにし、それに基づいて多くの人々に

十句経読誦を勧めたのです。そして『延命十句観音経霊験記』を著したことによって、

『延命十句観音経』は後世にまで知られ親しまれるようになりました。


◉中国天台の「仏祖統記」に、王玄謨の記述がある。

「元嘉27年(西暦450年)王玄謨は北へ攻め込んだが敗北し、蕭斌は玄謨を処刑しよう

とした。 沈慶之は蕭斌を諌めて、「太武帝の威は天下に鳴り響いております。どうやっ

ても玄謨ではかなわないでしょう。武将を殺すのは自国の戦力を弱くするだけです。

処刑はお止めください」といった。 玄謨は処刑されそうになったとき、夢の中で

「十句観音経を千遍誦すれば助かるであろう」と告げられた。十句観音経を夢の中の人に

口伝えで教えてもらった。

『観世音 南無仏 

与仏有因 与仏有縁 仏法相縁 常楽我浄 

朝念観世音 暮念観世音

念念従心起 念念不離心』と。

王玄謨は、この十句観音経を唱えてやめようとしなかった。するとたちまち死刑執行が停止

された。その後、王玄謨は官位が登り幕府を開ける(開府)までになって、八十二歳まで

生きたという」


◉「仏祖統記」には孫敬徳の奇譚もある。
北魏の孫敬徳が処刑されそうになったときに、霊夢で観音菩薩から(その)観音經では

処刑されてしまう。この十句観音經を1000遍唱えなさいと言って、口伝えで授けられた。

孫敬徳は、日頃から観音経を読み、観音菩薩を信仰していた。自分で木彫りの尊像を

作りお祀りしていた。

首刎ねの刑場までの間、彼は十句観音経を千遍唱えるように努めたが、時間が足りない。

必死にお唱えしている様を見た看守(引き回し人)がわけを聞くと、霊夢の話しをした。

そこで千遍お唱えできるように刑場までゆっくりと移動してくれた。いよいよ千遍でき

、死刑執行人が刀を振り下ろした。すると刃が欠けて切れない。三度やったが同じで

刀は折れてしまう。これはどういうわけだということで執行は中止になった。後で

王様から事情を訊かれた。孫敬徳は霊夢の事など話し、再度 調査を命じ、冤罪である

ことが分かり国務に復帰できた。王様(高王)は、他にも死刑の囚人で冤罪の者がいるかも

知れないということで、冤罪らしい者に「十句観音経」を千遍お唱えさせて、刀を降り

下ろした。すると全員が全員、刀が折れてしまった。高王はこの摩訶不思議な出来事に

感銘を受け、国内の民に十句観音経を読むことを広め課した。この国は以後たいへん平和な

よい国になった。件の孫敬徳は釈放後、自宅に帰ると、自分の守護仏の観音菩薩像の首に

刀で切られたような三つの傷跡があったのを見た。以後、十句観音経は「高王観音経」と

言われるようになった。高王が広めた観音経だからである。


◎高王観音経(十句観音経)と高王白衣観音経


孫敬徳の説話は有名で、十句観音経は高王に因んで、「高王観音経」と言われるように

なった。高王観音経の名に似ている経典に「高王白衣観音経」というものがある。

これも大変ありがたいお経であるが、これは孫敬徳に救いをもたらした「高王観音経」

ではない。


あくまでも「十句観音経」が「高王観音経」であり、白隠禅師は充分に

考察して孫敬徳が救われた経典として「延命」の二字を加えて「延命十句観音経」として

世に広めたのである。この経を通じて「仏法」「正法」を衆生に與えんが為に方便として

施経したわけである。


だが、この辺のことが曖昧で、高王観音経というと、「高王白衣観音経」だとする

御仁が多くいる。「高王観音経」の表紙で作られたお経巻もあるが、内容は高王白衣観音経

だったりする。もちろん「高王白衣観音経」の表紙で販売しているものもあり、

それは500円〜1000円位で購入できるが、誤植多く読み間違えが起きている。

いずれにしてもその経巻には、「延命十句観音経」も収録してあるから間違いではないが、

孫敬徳が「高王白衣観音経」で救われたと記してあるのは誤りである。


般若心経読誦男と言われた小山弘万大居士ですら「高王白衣観音経」と「高王観音経」の

違いが分からなかったフシがある。私は高王観音経及び高王白衣観音経と題する経巻を

江戸時代版まで幾つも収集し、紐解いてこの真実をつかんだ。

だが、この「高王白衣観音経」も大変な秘経典であり、非常に特別な効能を持つものだと

判明したわけである。唐土から奈良・京都に伝播し、忌部氏の同党に伝承保持されたのが、

本来の「白衣観音経」経集なのだが、これに延命十句観音経(真の高王観音経)をつけて

『高王白衣観音経』の経題とした。


厳密には白衣観音は「観音仏母」であり、「高王」とはズバリ!キリストのことである。

「キリストの白衣をまとった(観音仏)母」とは一体誰でしょうか?

そうです!  キリストのお母さん、「聖母マリア」です。マリア観音というでしょうね。


それが証拠に「高王白衣観音経」には次のような特殊な経句があるのです。

『死者變成活』!!

「成活」とは「復活」のことです。

「死者が変じて復活する」ということです。

白衣観音様のお姿を見れば、それが聖母であることは一目瞭然です。

白衣観音様もたいへん加持力が強いので、ご縁あらば この尊のお経・御真言など

修唱・読経されたらよい。



◎摩訶般若波羅蜜多心経が元である


「高王観音経」にしても「高王白衣観音経」にしても、やはり「摩訶般若波羅蜜」と

関わりがあるのです。般若心経と合わせてやることを示しています。皆さんは幸せです。

生きながらにしてこのような尊い知識を得ることができるのですから。


やっぱり「摩訶般若波羅蜜多心経」が元なのですよ。

「死者變成活」を説いた経典ですら摩訶般若波羅蜜を説いている。

般若心経と共に、「南無摩訶般若波羅蜜」とご唱和ください。

この「南無摩訶般若波羅蜜」の唱和の仕方も2種類あり、ご一緒に学ぶ際にこれも

お教えします。

(つづく)

ーーーーーーーーーー

〔『摩訶般若波羅蜜多心経 小経本 印施の募集』〕

来年2020年(令和二年)摩訶般若の功徳を込めた小経本を作成し、広く布施行を

おこないたいと思います。ご協力頂ける方を募集します。詳細は後日発表します。

kawashima.seitai@gmail.com までご連絡を。

川島徳慈しるす

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