密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(95)】

  • 2019.11.27 Wednesday
  • 00:00

密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(95)】


≡ 秘経「観音夢授眞經」を説く❶ ≡



◎秘経「観音夢授経」とは


「観音夢授経」というのは、いわゆる「延命十句観音経」のことでもある。

何故かというと孫敬徳は観音菩薩(観音大士)から夢の中で「十句観音経」を教えて

もらっているからである。その他にも夢の中で観音様から「十句観音経」を伝授された

という奇譚は多く存在する。


延命十句観音経に二つのバージョンがあり、読み方(音)は ほぼ同じなのだが、

文字に一部違うところがある。以下が普通に流布されているお経だ。


【延命十句観音経】

観世音 南無仏
与仏有因 与仏有縁 仏法僧縁 常楽我浄
朝念観世音 暮念観世音 
念念従心起 念念不離心


もう一つの版は「仏法僧縁」のところが「仏法相縁」になっている。

仏法僧縁だと「三宝の縁」というこということだが、仏法相縁であると、

「仏法相い縁って」となる。これは少し意味が違ってくる。

この部分を白隠禅師は言及していない。したがって禅僧のほとんどが、この点を論ずる

こともない。話題にすら出ない。せいぜい文字が「一字違う」こともあると指摘する

程度である。

「仏法僧縁」は「三宝」であるから、此処によるべしとして、衆生に如来の救いを

与えようとした。三宝を具現したのが僧であるから、僧を通じての救いを白隠禅師は

意識したのだと思う。


【観音夢授経(延命十句観音経)】

観世音 南無仏
与仏有因 与仏有縁 仏法相縁 常楽我浄
朝念観世音 暮念観世音 
念念従心起 念佛不離心


上記の版が「観音夢授経」だ。私は一字違うと述べたが、実は「二字違う」のである。

先の「仏法相縁」(仏法僧縁)の「相」が一つ。

もう一字はどこなのか?    

最後の経句、本来は「念念不離心」というのが、「念佛不離心」になっている。


「念佛」「念念」の「念」というのは、(仏教でいうと)「刹那」という意味である。



◎念念従心起、念念不離心の境地


「念念従心起」「念念不離心(念佛不離心)」。

この境地とチベットのアティの境地、すなわちゾクチェン(大圓満)が同じだと言ったら

驚かれる方もいると思う。


現存する佛法、仙術等そういった諸法の中で、最勝の法は「ゾクチェン」である。

チベット仏教ニンマ派の密教、それは九乗と言って、九つの階梯があり、

最上の密教ヨーガは「アティ・ヨーガ」と言われるものだ。このヨーガとゾクチェンは

全く同じ境地をもたらすが、歩み方は全く同じということではない。


原ゾクチェンというものがあり、最も強力であり、即座に大圓満の境地を得ることが

できる。その真ん中の法は「グルヨガ」であるが、技法としては「金剛の歌」を詠唱

するものである。


「金剛の歌」の中に「ブンダ ブンダ」という金句があるのだが、これが「念念」「念佛」

という意味である。ここを覚ると光りを得て、さらにこれを超える。そういう境地に至る

ことができる。こうなってくると、延命十句観音経で「念念」と唱えようが、

金剛の歌で「ブンダ ブンダ」と歌おうが、全く同じである。

要するに「仏陀」という意味の音である。

別の言葉で表現すれば 「光り 光り」ということである。


では、そんな境地を得るにはどうしたらいいのか? 

そういうご質問が出てくると思う。

答えは簡単で、その本体から直接学べばいいのだ。

体得者と一緒に修行する。一緒に修行すること自体が伝授なのである。


原ゾクチェンでは、グンドー(加行)をやれなどと言わない。

師匠が先ず「導き入れ」をする。

グンドー等は後代のラマが弟子のために工夫を凝らしたということである。

境地に入れるようにというラマの慈悲・智慧の所産である。



◎摩訶般若波羅蜜多心経は観世音大菩薩の教えである


摩訶般若波羅蜜多心経の「摩訶般若波羅蜜」、これがすべての土台だ。

いつも述べていることですね。いつも般若波羅蜜に頼めと。

「摩訶般若」に頼む、これはつまり「観世音大菩薩」に頼むということなのです。


いいですか、摩訶般若波羅蜜多心経は観世音菩薩の教えなのです。

南無観世音とやるのは、南無摩訶般若波羅蜜というのと同じなのです。

私が伝授された観音菩薩の秘歌をお教えしましょう。


〔口伝〕「ただ頼め しめぢが原の させも草 われ世の中に あらむ限りは」

「なほ頼め しめぢが原の さしも草 われ世の中に あらん限りは」


これで 「南無大慈大悲観世音大菩薩」と念誦する。

病気・病人の為には、(知る人は)薬師如来の大咒・小呪をお唱えするべし。


さて、精励 精励。今日はこれで終わります。

(つづく)

ーーーーーーーーーー

〔『摩訶般若波羅蜜多心経 小経本 印施の募集』〕

来年2020年(令和二年)摩訶般若の功徳を込めた小経本を作成し、広く布施行を

おこないたいと思います。ご協力頂ける方を募集します。詳細は後日発表します。

kawashima.seitai@gmail.com までご連絡を。

川島徳慈しるす

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< August 2020 >>

selected entries

categories

archives

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM