密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳㊲】
- 2019.09.30 Monday
- 08:00
密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳㊲】
≡ 偉大な母の功徳を説く ≡
◎宇宙から光線の実相を説く
或る神智学のアデプト(超人)は、宇宙から降り注ぐ光線(電波)に関して
次のように記している。
『古代の大聖たちは、宇宙電波が三つの群をなして、われわれに降り注がれているのを
知っていた。
一つは、大きな無数の星から来る電波が、われわれの太陽系に密接な関係があること、
且つわれわれは、それと特殊の関係におかれていること。
二は、黄道帯の十二星座から来る電波が、太陽系と地球に及ぼす大影響である。
三は、太陽の周辺にある星から来る電波の影響である。
これ等の電波が、「力への意志」を促し、「愛の意志」を促し、「知らんとする意志」
を促していることも明瞭に認識されていた。また七つの大太陽系が、大熊座の星、
乙女座の星、シリウスと相連絡して、人間と地上に大なる影響を与えていることも
知られていた。なお且つ古の大聖たちは、これ等の電波には、宇宙大霊の思想が印象
され、記録されていることを教えた』
ここでいう、電波とは光線ということでもある。七つの光線というが、
それは七つの宇宙電波でもあり、ある「印象」を与える。それを天賦という
わけだが、それが星座とか宿命と言われるものになるわけだ。
大宇宙からの「印象(情報)」の刻印もあるが、これは魂のレベルであり、
太陽系の惑星からの影響は、アストラルレベルということになる。この中に
悪しき印象(光線)もあるということだ。
◎母は子どもを悪しき光線から守る
【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳㉜】において次のように記しました。
『◎母の功徳は守護にあり
私は母胎が子どもを物質的にだけでなく、宇宙からの光線、星々からの影響などからも
護っていると言いました。お釈迦様の御母堂である摩訶摩耶夫人は、その影響を受けて
早逝したのであると。キリストはどうだったでしょう。聖母マリアが馬小屋で出産しま
した。聖母マリア(母胎)は聖霊の導きで、安全な所に移動しました。出産時に父ヨセフ
がいました。さらに聖母子を守護する移動する星が飛来してきた。星々からの悪しき
光線を聖母は受けないで済んだのです。お釈迦様もキリストも実母は移動している時に
出産したという共通項がある。これは空間・時間の影響を避ける方法なのです。
母親は、皮膚と筋肉脂肪粘膜、膜と水で胎児を護る。物質的に、感情的には心音で
24時間守る。印象(智)は宇宙電波(光線)も含まれる。密教でいう、身・口・意の三密で
母は子どもを守護する。実のところ、出産して身体の外部に出ても、母は子どもを守護し
続けます。離れていても、何処でも母は子どもを守護するのです。これは「顕幽」関係が
ない。生きていようが逝こうがテレパシーは届くのです』と…。
「身・口・意の三密」、これは密教の用語ですが、古今東西の宗教は、
必ずこの三つの側面にアプローチしています。殊にお唱えごとは重要で、
お唱えの語句あるいは言葉による伝達のない教えは存在しません。
口と耳、これが「教え伝達の要諦」なのです。だが、この言語・会話には
誤謬がある。各人の口調・語彙その他で発する側と受け取る側に差異が生ずる。
これが人類の不幸のもとで、そのことを旧約聖書では「バベルの塔」の寓話として
示している。
❶母は、身(肉体)で護る。肉体で護るということは、それに付随する、氣体エーテルでも
守っている。で、胎児に適切な栄養を与える。これは母体の欲求で為される。何となく
好きでもない甲殻類が食べたくなるとか、はっきりした場合の実例として、卵の殻を
食べたくなる。卵の黄身・白身ではなく、殻ですよ(笑)。はっきり胎児(子ども)が要求
する。
❷粘膜と水と秘膜で、外部の衝撃はもちろんのこと、感情体のレベルで子どもを
護る。感情体とはアストラル体です。アストラル体は火・水に通じます。
下位アストラルは水との関連もあり、高位アストラルは火に関連がある。
下位のアストラルは低級な感情であり、これを水の防壁で護る。例えば孕んでいる
お嫁さんを姑が意地悪する。すると胎児は全て聴いている。胎児にも感情はあるのですが
この水(羊水)で守護されている。
アストラル体は「星辰体」とも言い、惑星からの影響がある。星の運行の障りからも
守る働きをします。惑星の悪しき光線から胎児を守護します。
アストラルの栄養は何かと言うと、音楽です。つまり「口・音」である。
「空気(呼吸)」も含まれる。胎教といって良い音楽を聴かせる。これはより良く感情体
を発達させる方法です。
で、ここで問題です(笑)、最高の音の栄養は何だと思いますか?
( ※ もったいぶります。次回 最終回で正解を書きます。私、意地悪ですから(笑))
❸心のレベル、魂のレベルで、守る。
深い心、これで護る。先の最高の音の栄養とも関連がある。
心の栄養にも低位と高位がある。メンタル体ですね。
低位メンタル体は普通の心の状態。高位になると究極的に「虚空蔵」にまでゆく。
一つ言えば、「摩訶般若」など高級メンタル以上にまで通じています。
お母さんが自分の母親の苦労を思う。母の愛を思う、これはメンタルの栄養です。
(1)「食物」の栄養、(2)「音・空気」の栄養、(3)「印象・想念」の栄養、
すなわち三つの栄養吸収と、三体の防御壁から子どもは守護されているのです。
(つづく)
ーーーーーーーーーー
〔『摩訶般若波羅蜜多心経 小経本 印施の募集』〕
来年2020年(令和二年)摩訶般若の功徳を込めた小経本を作成し、広く布施行を
おこないたいと思います。ご協力頂ける方を募集します。詳細は後日発表します。
kawashima.seitai@gmail.com までご連絡を。川島徳慈。
川島徳慈しるす
- 密教
- -
- -