密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(68)】

  • 2019.10.31 Thursday
  • 08:00

密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(68)】


≡ 大司命節期間の出来事❿ ≡



◎大司命節に祖霊の感格を味わう!


大節期間には、祖霊の感格を味わうという事象もある。

これはまったく不思議な話である。


私の祖父は次男だったので、墓所は祖父・祖母の納骨から始まっている。

本家は千葉の方にあるが、長男の家系はすでに女系になり、川島姓を名乗るのは

私の家系だけである。


私の家系のほうではなんとか男系が残っているから、あと数十年は川島姓の家系は

残るであろう。今はそんな事を言っている時代ではないわけではあるが……。


そういうことで、ご先祖を供養するのに全ての御霊をおまつりはできないが、

墓所とお仏壇(御霊舎)を接合点として、祖霊のご供養をする。


易経の「積善の家には必ず余慶あり、積不善の家には必ず余殃あり」とは

事実であって、仏教を少し齧ったものが、業の結果は同一人の上にのみ現れる

と屁理屈をこねても、はじまらないのだ。


そう信じている人は、それを信じて煩悩を断つんだと邁進すればいい。

もっとも、煩悩を完全に断つというのならタイとかスリランカに行って出家したら

よい。日本で完全な出家生活をするのは無理だからである。家も家族も名も国籍も

捨てて出家したら目的を果たすことができるかもしれない。


易経の教えや大司命節を信じる士、その方だけが「家の余慶 家の余殃」を

信じればいいのだし、私の記事もそういう真摯な人が読めばよい。頭でっかちの

御仁が読む必要はない。大切なことは論議ではなく、生きた実践なのである。


次に書くことは事実であるから、こういうこともあるということで、ご自分で

体験してもらいたいと思う。



 ◎肉体が休止すると幽体が動き出し……アストラル体が!!


人が亡くなると「永眠する」と言います。永眠というと死ぬことだと。

確かにそうではあるが、それは肉体の活動が停止したにすぎません。

肉体が停止すると、今度は氣体(幽体・エーテル体)が活動します。

夢では体から抜け出して活動することがある。だが、肉体は完全に活動停止して

ませんから、現実と幽界の一部がゴチャ混ぜになる。夢が突飛なのはこういう点

もあるからだ。


肉体の死によって幽体エーテル体が分離し動き出す。

次に幽体が停止して、アストラル体が動き出す。アストラル体が眠って、メンタル体が

動き出す。メンタル体が沈黙して、原因身が一瞬動いて、行方が決まってくる。

覚りをもつ者はその上のブディ界(涅槃界)に至る。


だが通常の人間は、この現界に様々な痕跡を残している。

ゆえにその解消が必要なのである。でも気づいた時には肉体もなくなす術がない。

その為に根拠になる幽区と霊舎、依り代が必要だ。それが墓石であり、お位牌である。

肉体という身体がないので言わば依り代がなければ関わりを持つことができない。

そういう意味では、お寺の僧侶、神社の神職の役割は重要である。

お仏壇・お位牌のお性根入れ・開眼は宗教家の役目だからだ。



◎摩訶般若波羅蜜多心経の読経は幽区に響き渡る


「大節期間には、祖霊の感格を味わうという事象もある。

これはまったく不思議な話である」と私は先に述べた神様の教えでは、

墓所・奥津城は、一つの霊区・幽区になっているのである。


これは事実であり、私は懇祷して之の幽区から現界を見たことがある。

お墓の幽区の感格。お仏壇の中の感格。それぞれ子孫との接合点になっている。

それは想念が映像のように見えるのである。


この界で摩訶般若波羅蜜多心経をお唱えすると、とても朗々と響く。

産土神社で読経するのとは違うが、響き渡るのである。

(つづく)

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〔『摩訶般若波羅蜜多心経 小経本 印施の募集』〕

来年2020年(令和二年)摩訶般若の功徳を込めた小経本を作成し、広く布施行を

おこないたいと思います。ご協力頂ける方を募集します。詳細は後日発表します。

kawashima.seitai@gmail.com までご連絡を。川島徳慈。

川島徳慈しるす

密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(67)】

  • 2019.10.30 Wednesday
  • 08:00

密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(67)】


≡ 大司命節期間の出来事❾ ≡



◎産土別持司命神のこと


産土神(うぶすなのかみ)と氏神は違うので、その点だけ確認しておきたい。

産土は実は世界中にある。これは確かなことである。


しかしチベット仏教などやっている人は、土地神と混同している。

産土神は土着の土地神などではない。産土神の秘機を教えているのは

日本だけである。


インド、チベット、西欧と外国の産土機能もあるが、それは教会であったり

寺院であったり、祠であったりする。だが産土神の機能らしい秘機はある。


先日述べた「産土別持司命神」だが、「読み方が判然としません」という

ご質問をいただいた。こういう質問は数多く来るのだが、いちいちお答えするわけでは

ない。だが、大切なことでもあり、最低限のことなので一応返答しておく。


「うぶすなわけもちむすたまのかみ」と読み奉る。

本当の読み方、謂わば眞傳もあるわけだが、公開の席、ましてブログで

書くことはできない。


ただ御神名の中の「司命」を「むすたま」と読み奉ることで、

大司命節に関わる霊的存在だと凡そお分かりになるであろう。



◎産土神と摩訶般若波羅蜜多心経


「産土別持司命神(産土神)」の神社において一番感応する経典は何かというと、

これはまさしく「摩訶般若波羅蜜多心経」なのである。


ここで密教者の神社参拝の作法について述べたい。

密教者であっても神社参拝の通りでよい。

だが密教の作法により参拝したい時には、鳥居のところで弾指(三返)。

手水舎で常の如く清めて、参道の真ん中を避けて歩く。

真ん中には「○○○」という存在がいて警護している。これは滝場もそうであって

無作法の者を転ばせたりする。


ご神前に進み三禮(神・佛・諸聖)、拍掌。

護身法。被甲護身の印契の状態で「觸穢除滅之大事」を行なう。

被甲のままで、次の秘傳の祝詞を念唱する。

「再拝々々 高天原ニ神留リ御座ス皇親神漏義ノ命ヲ以チテ 某○○○○

罪ト云フ罪科ト云フ科ハ不在物ヲト祓申シ清申ス

再拝々々 今波早思婦事無之五十鈴川萬津乃波濃立茂世佐礼者」(三返)

(☆この後、日輪印。運用口伝あり。秘眞言を唱ふる。)


この後に心経奉讃文、摩訶般若波羅蜜多心経 等を読誦する。


(つづく)

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密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(66)】

  • 2019.10.29 Tuesday
  • 08:00

密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(66)】


≡ 大司命節期間の出来事❽ ≡



◎大夢感神遊の傳


大司命節の幽政が正神界(神集嶽神界)で執り行われている期間の顕現は、

11月9日から効力が出てくる。すなわち一切萬靈の運命改定がなされるのである。


大節の期間には非常に特殊な夢見をする。

熱心な士は皆感じていることであろう。


ここに神僊の用いる夢感遊魂の傳えがある。

道士は之法を使って夢感にて神遊する。神遊は神通に通じている。

眞の道士ならば以下の秘言は熟知している筈。

これを知らず熟知していない道士など存在しない。

宮地神僊道のど真ん中だからである。


天眞地眞自感靈辞 第一章(奇火三光章)

天眞地眞自感靈辞 第二章(三魂六變章)

天眞地眞自感靈辞 第三章(神通奇感章)

天眞地眞自感靈辞總感結 (三感一結章)三十三文字


夢感遊魂傳では、第一章 第二章 第三章の靈辞を密用する。

私は上記に、奇魂九柱神感通詞を心咒して就寝の床につき靈夢に感応する。



◎摩訶般若と十句観音経の夢見法


摩訶般若波羅蜜多心経、延命十句観音経。この二つの経典も靈夢に導く咒経である。

夢見観音、夢告観音、夢現観音と言い、観音様はよく夢知らせをする佛尊である。


これに六観音のマントラを併せ念誦すれば、六道輪廻の衆生と感応する。

夢の中でも対応できるように様々なマントラ秘咒を唱えられるようにしておくべきだ。

鏡を用うれば、魔除けと予言の効を得ることができよう。


神遊夢感にあそぶと、現実の世界よりも奇想天外な事象にぶつかる。

そのような時に咄嗟に法・術を施行する。夢の中ですら自在に真言を誦し、

お経を唱えられるようでなければ、密教者・道士とは言えない。


(つづく)

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密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(65)

  • 2019.10.28 Monday
  • 08:00

密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(65)】


≡ 大司命節期間の出来事❼ ≡



◎五嶽眞形圖祭祀法


五嶽眞形圖について述べてきたが、ここで祭祀法について記す。

これは一般の書物に出ている祭祀の法なので、特に一子相伝というような

重秘の法ではない。しかし充分な効能があるので、その点 自信を以って

お勧めできる。


〔五嶽眞形圖祭祀法〕


三拝(浅禮、深禮)

柏手

拝神印にて、天津祝詞

修祓眞言(しんげん)奇火三光章

感通秘詞、穣魔秘文 等

大祓詞(天津祝詞清祓太祝秘辞)

五嶽祭文

五嶽神秘詞

柏手

三拝(浅禮、深禮)


『五嶽祭文』

「それ山は産なり。万物を産生し、地徳を鎮安す。故れ、東嶽は王者受命し、易姓報功し、

告成して必ず封禅す、東方は万物始り交代の処なり。南嶽は朱陵の靈台、大虚の宝洞、

赤帝館は其の嶺、祝融宅は其の陽、是れを以て神靈の所宅なり。西嶽は青崖白谷、

靈掌雄峰を仰ぎ見、峻削菡香森夾、是れ靈嶽衆山の長なり。中嶽は栖神の靈藪、鎮星の位、

嶽を維ぎ、神を降し、自然に五穀、神芝、僊薬有り。北嶽は惟れ靈山の秀峙、旦朔方恒

たり、陰終り、陽始り、其の道常久。故れ曰く、恒辰星の主たり。五嶽神靈是の如く万物を

主宰す。故れ、所願成就せざるなし。故れ、灯明、珍華、奇香、散米を供へ、以て之を祭る。

各の靈神神僊列僊等仰ぎ冀くば、道場に光降して、心中希願満足ならしめ給へ。急々如律令」


◎産土別持司命神に懇祷すべし


産土別持司命神とは、「産土神」のことである。

大司祭文の「小司命八千七百諸神」である。


産土神の御神名が分からないと本当の安鎮靈法を行うことができない。

仮の名であるが「産土別持司命神」を知っていれば、役に立つこと多大である。



◎摩訶般若波羅蜜多心経を産土神に奉る


できれば摩訶般若波羅蜜多心経と延命十句観音経を産土神に奉ることが大切で、

これは日頃から積み重ねておくとよい。


月に一度くらいは、天神地祇感応符で神祗と特別の感応道交をすることが望ましい。

(つづく)

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密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(64)】

  • 2019.10.27 Sunday
  • 08:00

密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(64)】


≡ 大司命節期間の出来事❻ ≡



◎大司命節期間には五嶽眞形圖の咒法


五嶽眞形圖を使うところの咒法はないものか?

五岳眞形圖祭祀法など幾つかの方法があるわけだが、次のような方法がある。


〔その一法〕

 崚薫豸儀元始天王 五岳大神」の咒を唱えつつ、東岳・西岳・南岳・北岳眞圖を

天井に貼る。

中岳眞圖を奉持し、大空に向かって宇宙始源を感想(観想)する。

これは、夜半に安坐して行なう。三ヶ月この法を行なえば、最高神霊が夢中に

降臨して仙法を授けてくれると云われている。


〔その二法〕

‥貔焼酲未妨浤揩歎壮Δ鯏修襪里蓮未修琉賈 佑汎韻戸徇里嚢圓覆Α

中岳眞形圖を身に佩び、夜半に北天に向かって、次の咒を唱える。

「北極大和元神  元始天尊大元玉女  五方童子左右英明童子

玄胎合一混沌合一   神霊合一五方合一眞精合一我其眞一居変化得願」

b痴Δ鮗蠅砲靴涜を六度吹きかければ、天上から天女が降臨するという。


五嶽眞形圖は、世界中にある古今東西の曼荼羅・護符の根源である。

相似形と言って、大宇宙の端からミクロ世界まで型は同じように作られているのである。



◎諾冉の二神と積善の家の教え


 崑冉の二神」とは伊弉諾大神と伊弉冉大神のことである。

五嶽眞形圖など全ての護符は三天太上大道君伊邪那岐大神から出傳している。

幽界(かくりょ)から顕界を創出した存在と言ってよい。


諾冉二神の古歌に次のようなものがある。

「親の親  その本(もと)をたづぬれば  みな諾冉(なぎなみ)の  みすえなりけり」


◆崟兪韻硫函廚箸楼廚龍気┐任△襦

易経に「積善の家には必ず余慶有り、積不善の家には必ず余殃有り」という。

本来仏教などでは個人の応報を説くが、易経では個人ではなく家にまで応報が

及ぶというのである。



◎神人共食〔かみは人なり、聖なり〕


日本の霊性は上記の二つに根ざしている。

死んだ祖霊は「幽宮(かくれのみや)」にお隠れになった。

「隠り身」だから略して「カミ」。神にはそういう意味もあるのである。

秘教的には「火(か)」と「水(み)」が合わさって「カミ」等、幽玄な教えがある。


「霊魂の不滅」それ以上の考えがあり、それを「神人共食」という。

日本の祭礼はここが基本で、現身の子孫が、神々祖霊を「神人共食の饗宴」に

お呼びして招待宴をするのである。だから神棚、御霊舎、お仏壇に新物を

奉り供養するのだ。だから共に新穀を食し、新酒を飲むということになるのである。


「釈日本紀」を著した卜部懐賢翁(うらべかねかた)は、その著書で

「かみは人なり、聖なり」と述べた。これは日本人本来の神観の至言なのである。

( ※卜部懐賢(兼方)は、北条貞時執権時代の正安年間の人。神祗権大副正四位下。)



◎般若心経と延命十句観音経は、神祗と佛菩薩の教えである


摩訶般若波羅蜜多心経と共に延命十句観音経をお唱えしている人々は

みなさんの他にも大勢いる。わたしのところに来たことのある皆様はもとより

会ったことがなくても、このブログ記事をお読みの士もいることだろう。


だが、私と直接会って色々勉強などしても、私は大司命節の「だ」の字も

云わない関係性、そういう人々も事実存在するのだ。


宗教的な、そんなようなお話が出てきたら、般若心経が良いらしいとか、

延命十句観音経という短いお経は どうも功徳があるらしいとか、

ある場面で言うことが時折あっても、縁によってまったく口にしないこともある。


そういう関係の人からすると、私はごく普通に指圧などやっている人という

認識しかない。だがである、時折言ったことを憶えている人もいて、

数ヶ月経って、「あの延命十句観音経いいですね!」などと言ってくる人がいる。

とぼけてどれ位お唱えしているのか聞くと、毎日300回唱えてますなどと言う。

詳しく聞くとすでに数ヶ月で10万回やったという。


そして様々な功徳を廻らした話をするのである。

まるで観音様が私に説いて聞かせているように。

まったく不思議なのだ。


「摩訶般若波羅蜜多心経」「延命十句観音経」は観音光明世界・天神様の界から

もたらされた神秘の経文です。遠祖に、先祖に、大いに御供養していただいたいと

思います。はい、今日はここまで。

(つづく)

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〔『摩訶般若波羅蜜多心経 小経本 印施の募集』〕

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密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(63)】

  • 2019.10.26 Saturday
  • 00:00

密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(63)】


≡ 大司命節期間の出来事❺ ≡



◎大司命節期間に「大五岳名符」を!


前回の記事で、「大五嶽名符」という霊符を身に帯びる事を述べた。

大五嶽神の御神氣をうけて祖霊の祭祀供養を行うということも含めて。


この「大五嶽名符」は、正確には『大五嶽神名符』というべきものである。

霊符とか秘符の作り方の難しい点は常にあって、ここに秘伝というか、

秘密があるわけである。


懸命に研究すれば、1年ほどで簡単に内容を知り、理屈をこねる事ができようが、

実践となるとそうはいかない。実践のコツはなかなか表に出ない。


例えば「使魂法」というものがあるわけだ。この法を施行するのに、

特定の秘言や霊符が出てくる。先ずその正確なものを知るのが困難。

次に口伝を受けるのが困難。霊符に霊威を被らせる法と結縁出来るかが

最も困難である。


「使魂法」の場合、たとえば「五嶽に通う符」等があり、その尊符に

霊威を加える。その方法が「大五嶽眞形圖」の御宝前での修法だという事だ。


このような点をどう解決するのか?

私自身は長年かかって一つの答えを持っている。そうでなければ師表になることは

できない。



◎鄷都山眞形圖の傳(その2)


前回「鄷都山(ほうとさん)とは、地獄のような冥界である。人により、このような

界に入ってしまう霊魂もある。そのような冥界の住人を救うのが「鄷都山眞形圖」

である。」と述べた。

「この尊い霊符に霊威を与えるのが大五嶽眞形圖なのである。」とも


先ずこの霊符を浄書する。

左に霊文が記されている。空欄には、亡者の俗名を記す。

この霊文には、鄷都山の冥界にいる 某甲(俗名) にそこから度するところの

霊符を与えるから之れを受けよ ということが書いてある。


呪は、

『元始符命  制魔奉行  保挙亡魂  度品南宮  鄷都消燼  三官解形  散縛閉業

受化更生  随品錬度  上登福庭』


「元始符命」の「元始」とは、元始天尊のことであり、

造化三神・三天太上大道君伊邪那岐大神から出ている符だということである。

南の方に救われて、東の方に至って仙を得る。東の方が司っているのだ。

死は北が司どり、生は南が司どる。


掌中に霊符を置き、天神地祇密咒を修唱して、霊符に御霊威を与え給えと

念じ懇祷しなさい。之は便法のさらに簡易の便法であるから、ひたすら至心に

行うべし。


◎般若心経と延命十句観音経と天神地祇密咒


熱心な読者のあなたは、摩訶般若波羅蜜多心経と延命十句観音経を祖霊祭祀に取り入れて、

大司命節の祖霊供養に勤めていることだろう。


法は奥が深い。いくらでも高度なものはある。だが大切なのは土台だ。

土台がしっかりしていないのに、大きな建築物を建てることはできない。

この道理がお分かりであろう。


しかし、あなたは既に格式の士。

前回わたしは、「もう一歩進んで、簡易的でも良いから「軟酥の法」を修めなさい。

「軟酥」にお経を練り込みなさい。」と言った。

「この法は既に僊術の上法・妙法です。」とも。


そこで、更に一法 加えるのである。

天神地祇密咒を加える。之は彼の世界(高級霊界)に通じる密法である。

(つづく)

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密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(62)】

  • 2019.10.25 Friday
  • 00:00

密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(62)】


≡ 大司命節期間の出来事❹ ≡



◎大司命節期間には大五嶽眞形圖を念ぜよ


大五嶽眞形圖を拝觀することは現代では難しい状況である。

だが念ずることはできるわけである。私は「大五嶽名符」という霊符を身に帯びる

事をお勧めしている。


大五嶽の御神氣をうけて祖霊の祭祀供養を行うわけである。

大司命節を伊邪那岐大神の御代命として執り仕切る、青眞小童大君 少那彦那大神は

その名を「東海大神仙王金闕上相大司命」という。「東海」なのである。


大国主大神は、「太眞東王父」という。「東王」なのである。

この意味が分かりますか。


◎鄷都山眞形圖の傳(その1)


鄷都山(ほうとさん)とは、地獄のような冥界である。人により、このような

界に入ってしまう霊魂もある。そのような冥界の住人を救うのが「鄷都山眞形圖」

である。


この尊い霊符に霊威を与えるのが大五嶽眞形圖なのである。

この符に付嘱する呪・眞言(しんげん)に、人霊の転生、昇仙の秘密が隠れている。


呪 『元始符命  制魔奉行  保挙亡魂  度品南宮  鄷都消燼  三官解形  散縛閉業

受化更生  随品錬度  上登福庭』


ここでは「度品南宮」なのである。



◎般若心経と延命十句観音経と「軟酥の法」


摩訶般若波羅蜜多心経と延命十句観音経を祖霊祭祀に取り入れ、

さらに大司命節の祝言にもこれをお唱えする。


すでにあなたはそのような格式の士であろうと思います。

ここは、もう一歩進んで、簡易的でも良いから「軟酥の法」を修めなさい。

「軟酥」にお経を練り込みなさい。


この法は既に僊術の上法・妙法です

(つづく)

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密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(61)

  • 2019.10.24 Thursday
  • 08:00

密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(61)】


≡ 大司命節期間の出来事❸ ≡



◎大司命節期間の祖霊祭祀の事


大司命節での簿録の改定は、11月9日からの一年間の運命寿算を決める秘機である。

それは一切の生類、あらゆる界の衆生が定めを受けるのである。


まもなく大司命節も半分の期間がすぎる。

この時期になるとこちらの界にも祖霊血族、知人などの姿が頻繁に霊夢に現出して

くるようになる。


そういう現象があるのは、向こうの界から働きかけだといえる。

霊夢の特徴はまさに出てきたという感覚が残るからはっきり分かる。


鮮明に故人のお姿が出てきたら、招霊符・慰霊符などを以て祭祀供養を

怠らずにしていただきたいと思います。分からなければ、こちらにご相談いただくか

故人のお名前を浄書して御供養する。



◎般若心経と延命十句観音経を唱える


神祇・祖霊の祭祀において、般若心経と延命十句観音経をお唱えする。

これは本当に格別の功徳があります。


延命十句観音経というのは、江戸時代に白隠禅師が広めたわけですが、もちろん

それ以前にもありました。ですが此のお経は、人間が編纂したものではありません。

実に、観音様・天神様が直々にお与えになった経典なのです。


特別なご加被の力(御加護)が得られます。

ご先祖さまがおまつりされている、御霊舎・御仏壇の前で此の経を読誦し、

護符のように奉る。ぜひやってみてください。

(つづく)

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密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(60)】

  • 2019.10.23 Wednesday
  • 08:00

密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(60)】


≡ 大司命節期間の出来事❷ ≡



㊗天皇陛下『即位礼正殿の儀』での太祝詞事


現界令和元年の大司命節、この年は歴史に残りますね。

令和初の大司命節の期間にあって、天皇陛下の『即位礼正殿の儀』。

この格式の高さ。天皇としての人格・霊格の高さ。

日本国民としての誉れです。


私もTV画面の前ですが、

天皇陛下ご即位の、

『天皇陛下萬歳(三唱)』

さざれ石の一員としてお祝い申し上げました。

畏くもこの出来事は「天の岩戸」の御神事の再現です。


八百万の神々が、天照大御神のご出坐をお祝いされた時のお言葉が、

「アマテラスオホミカミ 萬歳」であります。

われわれ日本国民にとりまして最高の秘言です。


天皇陛下の御言葉を謹んでご覧ください。

これが令和御代の天皇陛下の太祝詞事です。


【即位礼正殿の儀のお言葉】
さきに、日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところに

より皇位を継承いたしました。ここに「即位礼正殿の儀」

を行い、即位を内外に宣明いたします。
上皇陛下が30年以上にわたる御ご在位の間、常に国民の

幸せと世界の平和を願われ、いかなる時も国民と苦楽を

共にされながら、その御み心を御自身のお姿でお示しに

なってきたことに、改めて深く思いを致し、ここに、

国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添い

ながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合象徴

してのつとめを果たすことを誓います。

国民の叡智えいちとたゆみない努力によって、我が国が

一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と

繁栄に寄与することを切に希望いたします。


昨日は畏くも天皇陛下の『即位礼正殿の儀』でした。

天皇陛下は正式に即位され、世界で最も尊い御宮(おんみや)に成られました。

みなさん深く懇祷し、皇室の弥栄をお祈りしましょう。



◎天皇陛下の御健勝 皇室の弥栄を般若心経で懇祷する


昨日も今日に引き続き御社へゆき、天神地祇感応符、神傳の神府感通奇祝言、

神傳爪櫛奇秘契(印契)を以て、天皇陛下の御健勝、皇室の弥栄を御祈念させていただき

ました。


また、摩訶般若波羅蜜多心経で、天皇陛下・皇室の弥栄、世界の平和、

日本国民の安寧、国土安穏、風雨順時、五穀豊熟、萬民化楽等々を

御祈念させていただきました。


摩訶般若波羅蜜多心経をお唱えする冥利につきます。

皆さんも大司命節の期間に、このような尊い事ができる巡り合わせに感謝して

でき得る限り御祈念してください。

そして、この身の幸福をご先祖さまにも感謝し、ご奉告しましょう。

(つづく)

ーーーーーーーーーー

〔『摩訶般若波羅蜜多心経 小経本 印施の募集』〕

来年2020年(令和二年)摩訶般若の功徳を込めた小経本を作成し、広く布施行を

おこないたいと思います。ご協力頂ける方を募集します。詳細は後日発表します。

kawashima.seitai@gmail.com までご連絡を。川島徳慈謹記。

川島徳慈 恐れ畏くも謹んでしるす





密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(59)】

  • 2019.10.22 Tuesday
  • 08:00

密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(59)】


≡ 大司命節期間の出来事❶ ≡



㊗大司命節での『ご即位礼正殿の儀』


現界令和元年の大司命節、この年は歴史に残ります。

この大司命節の期間にあった出来事の印象が、次世代の行方を見事に表しています。

神道には「見立て」「ながめ」の法があります。


「クエヒコの神」「クシマチの神」に通じてものを観る。

今回の大司命節ほど未来を示唆する出来事があった大節はありません。


本日は畏くも天皇陛下のご即位礼正殿の儀です。

天皇陛下が真の「大祭主(真釣り主)」に成られる。

みなさん深く懇祷しましょう。皇室の弥栄をお祈りしましょう。



◎皇室の弥栄を摩訶般若波羅蜜多心経でご祈願する


皇室の弥栄を摩訶般若波羅蜜多心経でご祈願しましょう。

天皇陛下ご即位礼正殿の儀をお祝いしましょう。


この吉祥功徳を神社に行ってお祝いしましょう。

ご先祖さまにもご奉告しましょう。

(つづく)

ーーーーーーーーーー

〔『摩訶般若波羅蜜多心経 小経本 印施の募集』〕

来年2020年(令和二年)摩訶般若の功徳を込めた小経本を作成し、広く布施行を

おこないたいと思います。ご協力頂ける方を募集します。詳細は後日発表します。

kawashima.seitai@gmail.com までご連絡を。川島徳慈謹記。

川島徳慈 恐れ畏くも謹んでしるす

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