大晦日に【年災除祝詞を奉唱しよう!】

  • 2019.12.26 Thursday
  • 00:00

大晦日に【年災除祝詞を奉唱しよう!】


◎年災除祝詞を奉唱しよう!


年災除祝詞

掛巻も畏こき、神集岳紫籍府天津大司命七十二神、小司命八千七百諸神、万霊神岳之司命

国津三十九司命神、辞別て産土大神等の御前に「道士◯◯」慎み敬まひ畏み畏み白さく。

言巻は雖畏(かしこけれども)、千早振神代の昔、天地の開闢くる時に、皇産霊神の天の益人

を産成し、万の物迄に神霊を賦り与え給ふが中に、人は万の生きとし生ける物に勝りて、

殊に奇霊なる神霊を以て授け給へり。如此て現世に生れ出る蒼人艸の中にして、歳の廻に

依りては、禍津日神の禍事に率られて、村肝の心に不思りし事に躓き、或は不計き病の災に

罹る徒の有けるを以て、星の廻 歳の廻に依て悪き運りに中り、或は其中らざる輩も亦禍津日

の禍事無く、新き歳の新き星の廻の新き日よりは、年緒長く家にも身にも無恙可在物ぞと

思議て、御祭仕奉らくを聞食諾ひ給ひて、天之御中主大神 高皇産霊大神 神皇産霊大神 

天香背男神 大年神等に、菅根の懇に議給ひて、星の廻 歳の廻の災に罹りて魔神の禍事に

率らるる事無く家内安く穏に、各々身健にして病しき事無く、家富栄て命長く、夜守日護に

守恵み幸給へと、畏み畏みも乞祈奉らくと白す。


「道士◯◯」は自分の氏名を入れる。入れずに奉唱してもよい。



◎大晦日神事の秘訣傳!


大晦日ないし晦日には、各神社で「大祓」の神事があり、意楽に従って参事すればよいわけ

ですが、自分の寓居の祭壇・神棚の御神前で「大祓詞」「産土社祝詞」「年災除祝詞」等を

奉唱することができれば「優」です。


「天津祝詞祓清太祝詞秘辞」「玄府奇祝言」を加句できれば最善でしょう。

我々凡夫にとって霊的向上に関わるのは産土大神なのである。仏教があろうが、

キリスト教があろうが、人間の霊的向上に関わるのは産土大神なのである。


であるから、神道の根源である「大祓詞」をもって懇祷する時にも、仏教徒として

「摩訶般若波羅蜜多心経」をもって念誦する時にも、神祗を念ずるのが霊的向上に

つながるわけだが、「産土大神の本当の御神名」があるわけであり、これは本来人間には

明かされざるもので、もし知る士は「年災除祝詞」「産土社祝詞」等に加句して

奉唱するのである。この奉唱法が「最上」である。


さて、あと数日で大晦日である。

心得のある士は、上記を参考に「年災除祈祷」をして頂けたらと思います。

その地域の代表、一族血統の代表として、そういう気概で神事(かみごと)の御用を

させて頂きましょう。


令和元年師走に 花角有仙 川島徳慈 記す

映画『三十四丁目の奇蹟』師走ルーティン

  • 2019.12.23 Monday
  • 00:00

映画『三十四丁目の奇蹟』師走のルーティン



◎毎年師走のルーティン‼


師走ルーティン第二弾。クリスマス映画『三十四丁目の奇蹟』を観る。

この映画は100回以上は見ている。毎回違うところに注目して見る。


細かい所、筋書きの見方を変えて。或る登場人物に焦点を当てて。

秘教的観点からも非常に勉強になる。


◎スピンオフという事


スピンオフという事を言う人がいます。

長編の映画なんかでもスピンオフ作品というのが出てくる。

エピソード以外の派生した物語りです。


逆に言うと、エピソードやスピンオフがしっかりしてないと

深みが出てこない。これは人生の味わいにも通じます。


お釈迦様のように完全な出家、世捨て人には関係のない事ですが…。

私は俗を楽しみながら生きていますので、全て味わいながらなの生活、修道です。

いわゆるグルジェフなんかが提唱した「第四の道」。

通常の生活をしながら道を成してゆく。この方法が現実的だと思います。


◎杖ということ


映画「三十四丁目の奇蹟」の主人公クリス・クリングル。この人は映画の冒頭から

登場する。クリスマス大好きな老人で、陽気。和かな人だ。子供が大好き。

持ち物は「杖」だ。


「杖」に着目して映画を鑑賞する。何処で作られたものなのか?

彼はいつも杖を持っている。杖に関する古今東西の奇譚。

映画の筋の中で「杖」はどのような役を演じているのか。


クリス・クリングルの「杖」の持ち方。

あと「ステッキ術」という護身武術のことなど…。


こんな風に或る一つの角度から映画を鑑賞する。調査する。

こうやって私はこの映画を100回以上は見ています。

( ※ 写真は少女スーザンとクリングル。映画最後のシーンの杖。)



花角有仙 川島徳慈 記す



年筮【令和初の冬至です!12月22日(日)】

  • 2019.12.22 Sunday
  • 00:00

年筮【令和初の冬至です!12月22日(日)】


◎令和元年の冬至(12月22日(日)午後1時19分)



冬至ですね!

一陽来復(一陽来福)。陰きわまって 陽に轉ずる。

いつも申しますが、「儒家年筮(じゅかねんぜい)」の習慣(ならい)です。

この日に一年の指針を受ける。


易の神(易神)は裏切りません。

易経の「繫辞傳」というものがある。繫辞傳とは「啓示の伝え」でもある。

この中に「則ち」とある。則ちに、がんだれ(厂)を付けると「厠」になる。

厠は「カハヤ(かわや)」で、大なり小なり「河(川)」の上にある。


また厠は「便所」である。「化粧室」でもある。

要するに「駅(station)」なんです。映画でも「駅」の場面が多いでしょう。

場面が展開する。一つの情報が飛び交い、状況が変化する。

「変化する」と言えば「易」です。「易」「駅」も「えき」というのです。

読み方が同じなのです。あなたはこれが偶然と思いますか。



◎厠は幽的存在の通り道なり


「則」「厂」の厠は、幽的存在の行き来する所なのです。

いい存在も、逆の存在も通る道なのです。


「厂」は一体なんでしょう。

一種の「蛇」ですね。蛇体的なものである。「ツチ」というでしょう。

この頃は言わないが、昔は「ツチノコ」騒動があった。

どこそこで「ツチノコ」を発見したみたいな。空飛ぶ円盤とネッシーと雪男(イエティ)は

大人も子供も胸を躍らせる話題でした。「ツチの子」なのですね。


「ツチ」の名のつく神様はたくさんいます。

カグツチ等々。蛇体なのです。厂はこういう事を意味しています。

同時に蛇体は裕福をもたらします。



◎易のインスピレーション


厠では、インスピレーションが湧きますね。

案外よいアイディアが浮かんだりする。

インスピレーションに対してアスピレーションがある。

アスピレーションがあって、はじめてインスピレーションが為される。

アスピレーションとは出すことですが、これは「熱誠」です。

印度なんかでは「タパス(苦行)」なんて言う。


「熱誠」の最たるものは「アートマンの火」則ち「クンダリーニ」です。

「火の蛇」です。弁財天は蛇体ですが、頭に宇賀神を乗せている。

鳥居があって蛇体三巻の顔が老翁、それが宇賀神です。ここから功徳がザクザク出てくる。

インスピレーションですよ。インは「入る」「スピレ(スピロ)」は「霊」です。

「神霊をイン」する。


◎年筮で指針を得ましょう!


さて、年筮です。

易の立卦の仕方は、筮竹の法もあるし、擲銭の法(銭を投げて)、サイコロもある。

まあ何でもよいのですが、易を汚してはいけない。

一度 立卦して、結果が気に入らないからと言って、もう一度やってはいけない。


しょせん、占い指針ですからね。一喜一憂せず雄々しく受けとめて

身の養いにしてください。


では皆様の御幸運をお祈りします。


令和元年12月冬至に  花角有仙 川島徳慈 記す


【 年災除弥栄折形の授与 】

  • 2019.12.19 Thursday
  • 00:00

〆切ました【 年災除弥栄折形の授与 】



◎年災除弥栄折形と天津祝詞の修唱秘訣


毎年の【年災除弥栄折形】の授与をします。

ご希望者は氏名・住所を明記して当方までご連絡を。


12月21日(土)をもって〆切とさせていただきます。

費用はお志で結構です。( ※〆切ました )


『天津祝詞の修唱の秘訣』を記した小文をおつけしますが、

日頃わたしから傳えを受けてきた方は特に必要ではないと思います。


受付済は発送をもって代えさせていただきます。

到着は、12月27日前後だと思います。


合掌


花角有仙 川島徳慈 記す

映画鑑賞【『忠臣蔵』師走のルーティン 

  • 2019.12.11 Wednesday
  • 00:00

映画鑑賞【『忠臣蔵』師走のルーティン 


◎毎年師走のルーティン❗



東宝映画『忠臣蔵』。

東宝が創立30周年記念で製作した豪華絢爛の巨篇。

「新説を無視せず、俗説をあなどらず、歌舞伎の幻想を捨てず、映画的創作と

隠れた発見を怠らず、この一作で忠臣蔵の面白さがわかる」とのコンセプトを示して制作

された。忠臣蔵のエピソードを余すことなく網羅している作品で、大石内蔵助を演じるのは

八代目・松本幸四郎氏。その二人の実子・九代目 松本幸四郎、中村吉右衛門も出演。

三船敏郎氏が槍の俵星玄蕃役(宝蔵院流槍術の名手)で活躍する。

浅野内匠頭(加山雄三氏)の際に辞世の句が女性コーラスで歌われる、このシーンは非常に

印象的である。吉良上野介役は市川中車氏。他、三橋達也/司葉子/原節子/森繁久彌/

小林桂樹/三木のり平/池内淳子/星由里子/フランキー堺/宝田明/加東大介等、

超豪華キャストである。


いろいろな「忠臣蔵」があるのですが、私はこの作品を毎年師走には鑑賞します。

以前は、泉岳寺にお参りして観ていましたが、今はDVD映画鑑賞するだけです。

京都にいた頃には、京都市山科区にある、大石神社などにもよく参詣しました。


◎『忠臣蔵』研究も進んでいる


何百年も前の事件ですが、「忠臣蔵」の史実研究も進んでいます。

背景や討ち入りの技法等、合理的な方法で討ち入ったことが判明してきています。


そういう最新の研究も取り入れて映画鑑賞をするわけですが、「忠臣蔵」の『忠』の

一字は揺るがないことは、時代が経っても不変です。「サムライの面目」「喧嘩両成敗」

この為の蜂起であり『忠』であった。


水戸藩幕末の士、藤田東湖の「正氣の詩」。この詩に「忠臣蔵」四十七士の「忠孝」が

正氣であると述べられています。吾が國の遠祖の神々から受け継ぎやどる性質こそ

正氣であると。神明に通じる人、神人はこの「正氣」をもつものである。


◎「忠孝」「正氣」は神人に通じる


「忠臣蔵」は「忠孝」「正氣」に通じる。そして「正氣」は神人(しんじん)の性質なので

ある。日本の各時代の伝承は素晴らしくて、いつの時代にも「神」に通じる人たちの

逸話があり、伝承がある。


「忠臣蔵」もそうであるし、「百人一首」もそうであるし、坊さんたちに著作にも

見受けられる。我々はそういうものに触れて霊的な成長の助けとするべきである。

外国には無い遺産である。洋夷なものにばかり囚われないで、自分たちの御先祖さんの

遺されたものを時にじっくり噛みしめたらよいと思う。



密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(100)】

  • 2019.12.02 Monday
  • 00:00

密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(100)】


≡ 完結!『摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳』



◎菩薩の誓願『摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳を』


ここまで書き、述べてきて思うことは、一生修行ということです。

一心に自分の親のため、一族郎党の親族輩族、祖霊の為。有縁無縁の萬霊の御為。

一生修行、一生供養です。

そのために私は百話で「摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳」を説いてきました。


摩訶般若「観音眞経」この経典を説くために自分は生まれてきたのだ、そういう自覚が

私の中にあります。生まれ変わり死に変わり、修行し念誦してきました。

すべての人は霊的に進化しています。はっきりとそれが分かります。

『摩訶般若波羅蜜 観音眞経』の道の実現である、そうも思います。



過不足を補いながら、いろいろなことを経験して肉体やアストラル体、

メンタル体を発達させてきました。やがて皆んなが覚りの界に入るでしょう。

それまでは観音光明界は衆生と共にあり続けます。


◎観音光明眞界傳【摩訶般若波羅蜜 観音眞経】


【摩訶般若波羅蜜 観音眞経】(まかはんにゃはらみつ かんのんしーんきょうー)
観世音(かんぜおん)南無仏(なむぶつ)
与仏有因(よぶつういん)与仏有縁(よぶつうえん)
仏法僧縁(ぶっぽうそうえん)常楽我浄(じょうらくがじょう)
朝念観世音(ちょうねんかんぜおん)暮念観世音(ぼねんかんぜおん)   
念念従心起(ねんねんじゅうしんき)念佛不離心(ねんぶつふりしん)
天羅神(てんらしん)地羅神(ちらしん)
人離難(じんりなん)難離身(なんりしん)
一切災殃化為塵(いっさいさいおうかいじん)
摩訶般若波羅蜜(まかはんにゃはらみつ)

大明呪(だいみょうじゅ)
観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄 舎利子

色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 受想行識 亦復如是舎利子 

是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減 是故空中 無色無受想行識 

無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法 無眼界乃至無意識界 無無明亦無無

明尽 乃至無老死 亦無老死尽 無苦集滅道 無智亦無得 以無所得故

菩提薩埵 依般若波羅蜜多故 心無罜礙 無罜礙故 無有恐怖 遠離一切

顛倒夢想 究竟涅槃 三世諸仏 依般若波羅蜜多故 得阿耨多羅三藐三菩提

故知般若波羅蜜多 是大神呪 是大明呪 是無上呪 是無等等呪 能除一切苦

真実不虚 故説般若波羅蜜多呪 即説呪曰

羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶 

般若心経


私も観音佛に従い、一人の衆生済度の漏れがなくなるまで、すべて衆生が観音光明界に

入るまで、この現界に何度でも生まれてきて、観音佛・摩訶般若波羅蜜の功徳を巡らせる、

そういう強い思いです。


今回のシリーズ【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳 百話】をお読みいただいた皆さんは

浅深は別にして観音佛にご縁のある方だと存じます。拙い私の文章に最後までお付き合い

いただき心から感謝します。



◎結びにかえて『感謝菩薩で生きる』


令和元年もすでに師走。のこり一ヶ月弱で今年も終えます。

世界の正念場、令和の時代。これからどうなるのでしょう。

しかし、全ての命運は想念が決めてゆきます。

善き想念、楽しい想念を持つことが大切です。


足るを知り、身心を大切にし、ものに拘らず、南無観音佛・摩訶般若を旨として、

今ここだけを楽しく生きてゆけば、善き時代が開かれることでしょう。

人を愛し害さず、自彊不息。乾元享利貞の四徳文を念じ。生きながら死人になりきる。

朝起きて大宇宙の中心になり、大きく伸びして、「摩訶般若」ウーン大丈夫と思ふ。

ありがとうの「感謝菩薩」で生きる。「すべて善し」。


あっという間の百話。

まだまだ言い足りないことが多くあります。

「延命十句観音経霊験記」の様々な話、五井昌久氏 西勝造氏の般若心経講話、

カトク・リンポチェの般若心経御法話 、聖母シュリ・アーナンダマイー・マーのこと、

葉衣観音の深い教え 等々。百人一首のことも。これらの紹介と解説多々。

しかし、お互いにまだ残された時間はあると思います。

著者はあらたに筆硯を研ぎ、続編を記したいと念願しています。


では皆さん、最後になります。

心から 感謝、感謝、感謝です!

心から ありがとう、ありがとう、ありがとうです!

どうぞお元気でお過ごしください。合掌


(完)


川島徳慈 拝願

ーーーーーーーーーー

〔『摩訶般若波羅蜜多心経 小経本 印施の募集』〕

来年2020年(令和二年)摩訶般若の功徳を込めた小経本を作成し、広く布施行を

おこないたいと思います。ご協力頂ける方を募集します。詳細は後日発表します。

kawashima.seitai@gmail.com までご連絡を。川島徳慈まで。


密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(99)】

  • 2019.12.01 Sunday
  • 00:00

密教【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳(99)】


≡ 秘経「観音夢授眞經」を説く❺ ≡



◎「観音眞經」と「摩訶般若波羅蜜多心経」


観音菩薩をアヴァロキテーシュバラという。これを鳩摩羅什は観世音、玄奘三蔵は

観自在と翻訳した。漢訳の仏教経典で、観世音(観音)と表記されていたら羅什、

観自在なら玄奘三蔵、大雑把だがそう考えていい。


であるから、観音眞経は鳩摩羅什訳、摩訶般若波羅蜜多心経は玄奘訳ですね。

この2名で観音様の功徳を流布したと言ってよい。唐土では観音様のことを

観音大士というわけですよ。仙人の書で有名な陶弘景(西暦456〜536年)は、

「荘子(南華眞経ともいう)」「大洞眞経(道教経典)」と共に「観音経」をあげている。

陶弘景という人物は5〜6世紀の道教の最高指導者である。


道教というのは世俗的、物質的ことも取り扱うものでもあり、仏教も取り入れて

涅槃ということも言う。インドの仏教経典を漢訳にした際、その下敷きは道教経典

だった。仏教経典の漢字の使いようは道教経典からきている。この唐土の道教は

日本にも渡来し神道に取り込まれた。もちろん仏教経典も来たが、それは道教経典を

下敷きにした中国仏教経典である。


日本の神道と仏教には、共通して道教の要素が込められているのである。

菅原道真公(天神様)との関わりで「延命十句観音経」は『天神秘文』として

昇華され道教仙人の教えが入っている。仏教経典としての「延命十句観音経」は

翻訳過程・成立過程で道教色が入っている。

神仙・仙人というけれども、「観音経」「延命十句観音経」「観音夢授眞経」

「摩訶般若波羅蜜多心経」等には、すでに仙人が関与しているのである。


観音経・観音夢授眞経・十句観音経・摩訶般若波羅蜜多心経を合わせて

「観音眞経」というのである。それゆえに「観音経」の経句である

「福聚海无量(福寿海無量)」が神仙界招来の秘文であり、得仙秘文という金文に

なっているのである。「天地の正氣を受けて 福寿海無量」の御神言は、

「観音眞経」の一部と言っても過言ではない。


多くの国学の大家が「観音経」をお唱えする由縁はここにあるのだ。

これは私の憶測だが、国学者や神仙の学を志した先師は、何らかの形で、

唐土由来の「観音眞経」を入手したのだと思う。観音菩薩は、インド、チベット、

ベトナム、中国、韓国、日本と、広範囲で信仰され大功徳を与えている尊格である。

神界としては、神集嶽神界、万霊嶽神界の両界に通じ、あらゆる幽冥界に

救いをもたらしているものと推察する。



◎『摩訶般若波羅蜜 観音眞経』への道


前にも述べたことがありますが、『摩訶般若波羅蜜 観音眞経』という経題のお経巻は

存在しません。ですが、「観音夢授眞経」と「摩訶般若波羅蜜多心経」の併読、

一つにしたお経こそが『摩訶般若波羅蜜 観音眞経』であると私は思っています。


神界にも佛界にも、観世音大菩薩(観音佛)の大功徳は廻らされています。

キリスト界にすら「マリア観音」として顕現しています。

この世の救いはここにあると私は考えます。


無欲の印施(お経の布施)、ここに『摩訶般若波羅蜜 観音眞経』の道は存すのです。


◎観音光明界より授かった秘傳


霊夢によって観音光明界に感応する秘伝的修唱の仕方を得た。

その方法をすべて公開は能わずであるが、基本をお伝えしようと思います。


前行は常の如し、

ヽ経偈

∨琺堵娘稠藩緻多心経(三巻)

1簗申酋膣儔桟(十巻)

ご儔嗣桓眞経(三巻)

ニ琺堵娘稠藩緻多心経(三巻) ※『摩訶般若波羅蜜 観音眞経』

ζ醋蟻膸大悲観世音大菩薩(南無観自在菩薩摩訶薩)(十遍)

南無阿弥陀佛(十遍)

祈願、廻向、普礼。以上。

( ※い隆儔嗣桓眞経の最後のところ摩訶般若波羅蜜からそのまま般若心経の

観自在菩薩に入る。般若心経の終わりのところ菩提薩婆訶で、次に観世音南無佛と

繰り返す。´↓と順次やって、き き きイ痢慄琺堵娘稠藩緻 観音眞経』を

唱えて、ΝА

〔口伝〕Δ隆兩げ斬臺郢Г蓮∪草観音である。

Г稜夷如崙醋軌ぬ鐶撲如(十遍)は、善光寺如来を念ずること。


◎『摩訶般若波羅蜜多心経』の大功徳


今日のお話で99話おわり。明日で百話になり、【摩訶般若波羅蜜多心経の大功徳】の

記述も終えますが、これまで私が述べてきたことを参考にして、自ら研究し

観音光明界(神佛界)に通じていただきたいと思います。


人生の時間は有限です。一日一善と言いますが、「摩訶般若波羅蜜多心経」の読誦、

「観音眞経」を我が生活に取り入れれば、毎日毎日 真の積善ができます。あまり

思いつめるのではなく、「今ここ」だけを信じて楽しくやってゆけばよいと思います。

(つづく)

ーーーーーーーーーー

〔『摩訶般若波羅蜜多心経 小経本 印施の募集』〕

来年2020年(令和二年)摩訶般若の功徳を込めた小経本を作成し、広く布施行を

おこないたいと思います。ご協力頂ける方を募集します。詳細は後日発表します。

kawashima.seitai@gmail.com までご連絡を。

川島徳慈しるす

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