密教【葉衣観音菩薩の大功徳㊱】葉衣観音護摩法について

  • 2020.08.03 Monday
  • 00:00

密教【葉衣観音菩薩の大功徳㊱】


葉衣観音護摩法について



◎葉衣観音息災護摩供次第

息災護摩の一法である。葉衣観音法と別立てで行うか、合壇で行うか、どちらでも良い。
基本的に五段護摩であるが、約めて三段護摩で修することもできる。

薪に舎彌佉(キムシュカ)を使うとの記述も「葉衣観音経」にある。

第一 火天段、第二 部主段(孔雀明王 或いは正観音、馬頭観音)、第三 本尊段(葉衣観音)、
第四 諸尊段(吒枳王 並びに二十八大薬叉 或いは三十七尊)、第五 世天段(不動十二天)
ということになる。

◉入護摩、大日加持、部主加持、本尊加持、三平等観、芥子加持、
〔第一火天段〕火天印言、念珠を取り火天小咒を誦すること百八返、
丸香・散香・花鬘を次の如く炉の傍らに取り置く、鈴杵取りて左の机の丸香等の跡に置く、
三鈷を取て左の手に持つ、右の机の塗香と加持物とを次の如く炉の傍らに取り、
二十一支の乳木……、あとは「不動護摩」に準ず。
ーーーーー
〔第二部主段〕孔雀明王、或いは正観音、馬頭観音である。
辟除・結界には、馬頭観音がよい。息災には正観音。伝染病に対しては孔雀明王が
よいであろう。孔雀は毒に侵されないからである。
これも「不動護摩」等の部主段に準ず。
ーーーーー
〔第三本尊段〕当然、葉衣観音である。護摩法としては小咒を通用するが、大咒を密用
するところに妙味がある。「勧請本尊」は、自身観、自加持、炉中観 等々あるわけだが、
ここで大咒を通用することができるかどうかで、効験が違ってくる。
乳木百八支で、煩悩を焼き尽くす観、特に百八支を縛っている結緒(ひも)も炉中に投じて
焼き尽くすが、この結緒というものを考えないといけない。煩悩を纏めている、それは
煩悩そのものなのであるが、二元論的な見解に繋縛する、端的なもの、分かりやすいものは
「緊張」である。リラックスすることが大切なのである。



◉テクチューというダルマ
リラックスという言葉が出てきたので、このことについて、述べたいと思う。
緊張するということは、常に二元論的な見解に陥っているということである。
煩悩の見方から脱却できない。緊張元はこういうことである。
護摩法においては、「百八支」の乳木の焚焼がある。火を智慧の「火」と見立てて、
その「般若の火」で煩悩を焼く、火炎の資糧(燃料)にしてしまうのである。
考えてみれば、これは非常に観念的な儀式である。こんなことで、煩悩が滅尽するので
あろうか?   多分この儀式だけでは無理だと思う。
後で詳しく説明するが、内観的な護摩(理護摩法)が非常に重要になる。
だが、これだけではまず無理だ。もう一つの護摩法があり、これが護摩の真髄である。
先の乳木百八支だが、これを1束に纏めている紐がある。
言わば緊張し、固めているのは、この紐何である。この紐を断ち切る。
そうすると木の束は、バラけてしまう。「木の束」を「シンテク」という。
シンが「木」、テク「束(ねる)」。
チベットの密教の奥義のダルマに「テクチュー」というものがある。
24時間、途切れることなく「あるがまま」という境地は、このテクチューを
指している。テクとは「(緊張の)束」、チューとは「切断」。
なんか「意識を切断」するみたいに言うわけですが、「束ねている緊張を断つ」、
完全にリラックスする。これが「テクチュー」というダルマです。
テクニックでやろうとすると大したテクチューにはなりません。
多少、頭がいい(お勉強ができる類い)なんていうものを くっ付けていると、
これも大したテクチューはできない。自慢・高慢は大敵。これはダメ。
テクチューとか言っても、こんなのが多い。
深い帰依・慈悲がないと本物のテクチューなんてできない。
命の危険を感じる中で、立ち上がってくる「菩提心」をつかまないと難しい。
修行というものは、自分のためにやってうちは本物ではない。そんなことでは
仏教の「ブ」の字も分からん。それなのに本を書いたり、講演したりしておる。
世も末、法も末じゃ。これが本当の末法だ(笑)
我々は、本当の「大慈悲心」を得にゃあならん。真の大慈悲を廻らさんといかん。
これを幸い得たら、これを「テクチュー」に練りこむ。そうすると磐石な
達磨のテクチューができる。私の、密教においての秘密の名前は、このことに
由来する名であるから、これには熟達しているのです。



ーーーーー
〔第四諸尊段〕通常は金剛界三十七尊。この護摩法では、吒枳王並びに二十八大薬叉と
なっている。『葉衣観自在菩薩経』の講義で、「鎮宅結護の法」を解説したが、護符を
貼付する法の守護尊が、28尊の大薬叉である。

◉護摩法の『自身観』を示そう、
「観想せよ、心月輪の上に ウン字有り、変じて五鈷杵と成る。変じて 吒枳王と成る。
三面 各々 三目六臂有り、冠の上に化佛在す。正面笑容して、左面は黄色にして、顰眉
なり、右面は白色忿怒の相にして、唇を噛み 身青黒色にして、日輪の円光あり。
左右の二手は本印を結び、右の第二の手は金剛杵、第三の手は箭、左の第二の手は般若経
、第三の手は弓をとり、足は蓮花を踏み 立舞勢の如し。又、二十八のウン字有り。変じて
吉祥果と成り、変じて二十八大薬叉と成る」(印契・弥陀定印)

◉次に二十八大薬叉の和名を記しておく。四方・四隅・上・下に夫々四薬叉を観ず。
❶(東方)長大、善根、円満、黄色
❷(南方)師子、小師子、螺、栴旦、
❸(西方)師子、師子髪、自在、青色
❹(北方)能持、持葉、勤守、天名
❺(四隅)有五、五処、五可畏、平山
❻(地上)地、妙地、黒、小黒
❼(地中)日、月、火神、風神
◉(印契・降三世の印、もしくは大薬叉印)

「顰眉(ひんび)」とは、眉をひそめること。つまり眉間に皺を寄せることである。
不機嫌な時の様相である。
「立舞勢の如し」は、立って勢いよく舞う様である。
「二十八ウン字有り」は、七方に4尊ずつ(合計28尊)、自身を中心に、ウン字を種字として
観想する。ウン字が変じて、吉祥果(きちじょうか)と成る。この果物が大薬叉に成る。
吉祥果はザクロで、葉衣観音の「三摩耶形(さんまやぎょう)」、覚りの象徴的な形相だ。
であるから、葉衣観音は、葉衣仏母(ここで言う吒枳王)に変化して、薬叉(ダーキニー)の
功徳を及ぼす。少し形相は違うが葉衣吒枳王は、葉衣仏母とほとんど同じである。
三面三目六臂で、弓箭を持つ。チベットの葉衣仏母と持ち物が少し違うが、
葉衣吒枳王は、葉衣仏母であり、本体は「葉衣観音」だということだ。

吒枳王(ダキ・ラージャ)は、愛染明王だという説もある。よく分からないのである。
愛染明王は、チベット密教の最古の密法、『プルパ金剛』の十方の眷属尊の一尊でもある。
後期大乗の密教でも、後期密教に属するのが、愛染明王・吒枳王なのである。

『吒枳忿怒明王。瑜伽大教王經卷二に依る。十忿怒明王經所載。
またの名を降三世明王、金剛王、愛染王、平等王、閻魔王など同体異名である。
或いは密教の諸尊忿怒身の名である。その形像は三面で、各面に各々三目あり、
共有六臂、頂冠上有佛、正面為笑容、右面為黃色之顰眉相、左面為白色之咬唇
忿怒相、全身有青雲色日輪圓光、左右第一手結本印、右第二手持金剛杵、第三手
持箭、左第二手持般若經、第三手持弓、足踏蓮花、立如舞姿。種子はフン或いは
タ。瑜伽大教王經卷四に記載。其の印契は二拳相背、右拳在上、二小指相交如鏁、
二食指豎直、作降伏勢、即一般之降三世大印。真言は オン ダキ ウン ジャク。
(佛光辞典より  川島徳慈 訳出)』
であるから「葉衣観音息災護摩法」の第四段の観想の根拠は「瑜伽大教王経」であり、
チベット密教と同じ根拠なのである。故に、吒枳王は「葉衣仏母」ということになる。

"葉衣佛母吒枳王" あるいは "葉衣吒枳王母" というべき尊格である。
ーーーーー
〔第五世天段〕四臂不動、十二天、七曜二十八宿
これは通常の護摩法と同じである。「葉衣観自在菩薩経」の中で「陵逼」「陵犯」について
の法があると説かれている。星宿の災いを避ける祈祷攘法が示されているが、護摩法の
第五段に、法として組み込まれている。

十二天、七曜、二十八宿など供養した後、
「次、行者・施主の『四宿星宿』」とある。
❶本命星   生まれ年の七星
❷本命曜   生まれ年の七曜
❸本命宿   生まれ日の二十八宿
❹本命宮   生まれ月の十二宮
該当する本命星宿曜を供養する。これによって禍福転換できる。
以上、葉衣観音息災護摩法(五段護摩法)の大綱を示した。

ーーーーー

以上、五段の次第を大雑把に記した。専門的にやっている方には充分に伝わったと

思います。どこぞの大徳に、この次第を平滑ならしめ諸々の密教者に裨益の便を図って

頂ければと存じます。


次回、護摩の工夫など細々述べたいと思います。

では皆さま、葉衣観音菩薩、葉衣吒枳王母を念じましょう。


【葉衣十句観音経】

葉衣観世音  南無佛

与佛有因  与佛有縁

佛法僧縁  常楽我浄

朝念観世音  暮念観世音

念念従心起  念念不離心


オン ピサチ パルナジャバリー サルワ ゾラ プラシャマナイェー ソワーハー(リンポチェ伝)

おん はらな しゃばり うんはった(葉衣観音真言・八葉印)

おん だき うん じゃく(吒枳王真言・降三世印)


川島徳慈 記す

ーーーーーーーー

◉令和2年8月9日(日)午前中に、念力疎通「葉衣観音 遠隔祈願会」を行います。

詳しくはこちらをご覧ください→ http://shizenfukuchi.jugem.jp/manage/?mode=smp_write&eid=1062

合掌
ーーーーーーーー


◎新型肺炎コロナに対応する対応の『観音功徳聚』

→   http://shizenfukuchi.jugem.jp/?day=20200410  (ここでご覧になれます)


※ 葉衣観音(葉衣仏母)のマントラ。延命十句観音経などの集成。


◉ 葉衣観音  オン ハラナ シャバリ ウン ハッタ (八葉印)

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密教【葉衣観音菩薩の大功徳㉟】葉衣観音護摩法と滝行氣合法

  • 2020.08.02 Sunday
  • 00:01

密教【葉衣観音菩薩の大功徳㉟】


葉衣観音護摩法と滝行氣合法


◎「葉衣観自在菩薩経」に説く "葉衣観音護摩法"


國訳 葉衣観自在菩薩経では次のように説いています。
『又の法。若し人疫病せば舎彌佉木を取り火を然して、然して後牛酥を護摩し人髪人骨等を
護摩し、投ずること一百八遍し、火中に於て焼き、七日已來毎日葉衣観自在菩薩を供養し、
護摩の時ごとに彼の國城の名、聚落の名、村坊の名を稱せば一切の災難悉くみな除滅せん。
是くの如く象疫・馬疫・牛疫・水牛疫には各の本類の骨本毛を取て護摩を作し、七日七夜
するも亦たみな災滅せん』

日本に伝わっているのは「葉衣観音息災護摩法」です。之の法は五段護摩法です。
「葉衣観音法」を修して、お次第の散念誦のところまでゆき、護摩法に入ります。

護摩法というのは「火の法」で、「護摩」とは梵語の「ホーマ」の音写で、「火祀」という

意味です。ようするに「火による祈願・供養」ということ。護摩というのは密教の真髄で

あって、最高度の法である。

ただし在家者には護摩法はできない。在家で修することができるのは、修験の柴燈護摩法と

煙供である。チベット密教には「煙供(えんく)」というものがあり、これは純粋に煙だけで

供養する方法である。「サンチュー」というのがチベット版の柴燈護摩供である。

この方法の儀軌には長軌(長い仕方の版)と、短軌というショートバージョンがある。

我々シロウトは短い儀軌で充分。護摩法なり、煙供を行ずることで念誦の威徳は、弥や増しに

ますものです。



◎滝行氣合法は「念力」を強化する

私は「滝行氣合法」というものを提唱してきた。お滝の修行というのは、禊ぎという
部分もあり、氣合法の修行という要素もある。一つには限定できないものであるが、
深く修行していると仏天のご加護とか、天候を変化させるとか、そういう不可思議な
通力・神通を持つようになる。「念力」の強化というものがあるのは事実である。

だが一番の収穫というのか、「心の本性」がはっきりつかめるという効用がある。
チベットには「セムジン」という修行法があり、本物の滝行はこれと同じ効果がある。
だがこれは、夏のシャワーの如きやり方では体得することはできない。まさに必死の
一歩間違えば死ぬかもしれないという状況のお滝をやると体得できる。


氣合で流水をコントロールすることができる。これができると護摩法も一ランク違う妙味が

出てくる。私と一緒に入滝して流水の量が変わったことを知る人は何人もいます。氣合を

掛けると水の流れが寸断されるのです。

この氣合で護摩法を行う。例えば葉衣観音の護摩法をやる。
というか、「火祀」の前に「水供・水祀」というものがある。これを「水護摩」と
表現する人もいるが、インドでは沐浴で念誦することを「水護摩」と言うそうである。
護摩が、火という意味なのであるから「水護摩」というのはおかしな話であるが、
おそらく「護摩法の前提が水行だ」という意味と、「護摩を三昧に相通じるという意味」に

釈してのことであろう。

火(ヒ)というのは「霊(ヒ)」につながっている。
水(ミ)というのも、「霊注ぎ(みそそぎ)(禊ぎ)」の「霊(ミ)」につながっている。
火(か)、水(み)で「カミ(神)」。上昇と下降のエネルギー。
護摩の壇には、そのような教えが込められている。
水の結晶、つまり氷は極であるから、これが火をよびおこす。この火を使って護摩法を
行なう。


滝行も護摩行も「念力」を強化する。「念彼観音力」の「念」は、念力であり、

観音菩薩の大慈悲を基にしている。利他の念力、これが「念彼観音力」である。

この一点に凝らした「念」が、葉衣観音の滝行気合法、葉衣観音護摩法の成就に唯一

いざなうものである。


◎"内なる火の行法" (斎(ゆ)を実現する為に)


先般(7月26日)の「遠隔 観音祈願会」では、始まる前に「内なる火の行法」を

行うようにお知らせをしました。以下のような内容です。


「『葉衣観音 "内なる火の行法"』
できる人は "九つの浄化の呼吸法" を行なう。わからない人は数回、濁気を吐く。
整体の邪気吐出法でよい。
端座して、鼻から息を吸い込みながら、火を吸い込むと観じる。
その火を下丹田(臍下丹田)に送って着火すると観じる。(瞬時、保息す)
息を吐きながら、下丹田から火を吹き出すと観じる。
これを繰り返すことで、経絡(全身)が開通してゆくとされている。
身体の下部・基底部に『火』を点けるわけであるが、この観想を遠隔祈願会の最中に
続ける。ずっと想っている必要はなく、火が付いていると思うだけでよい。
祈願会が終わったら、火をおさめて、極々小さくして臍下丹田に収納しておく」


チベット密教には「ナローパの六法ヨーガ」(ナーロー・チュウドゥック)など、

「チャンダリーの火」を点火して行なう、「トゥンモ(内なる火)」などの修行法もある。

トゥンモは、ツモなどとも言うが、今ここに提唱している法は違うものである。


神道のほうに「斎庭」という語がある。斎庭と書いて「ゆにわ」と訓む。

この「斎(ゆ)」は斎えるということで、「湯(ゆ)」に通じている。

私は元素との接点がある時に、その元素に合わせてマントラを念誦する。

外と内の元素エネルギーを統合する、そういうことを常に行うのです。


ですが、この「斎(ゆ)」の考え方は、「トゥンモ」でも、「元素の統合」でもない。

湯(ゆ)は暖かいわけですね。水に火がこもることで、湯になる。ヒトも水分に火が

ある存在である。生きていることは暖かいのです。水と火のバランスが保たれている。

具合が悪くなると冷えてくる。


死ぬと熱が無くなり、肉体は冷えた物質になってしまう。「火(霊=ヒ)が去るぬ」

「火(霊)往ぬる」だから、「ひぬ(しぬ=死ぬ)」という語になる。生命力をあげるには

身体を温めること。そこで「斎場」で「潔斎」をする。火を使うというのは、

そういうことなのです。ですから、産土神は、火の状態を管理監督しているのです。

ここに火と水の穢れ(気枯れ)を一番嫌うのです。ここに竈(かまど)台所を大切にするという

概念が出てきます。


ですから古神道における「火道印」を結んで、

「この火を天の香具山磐村の清火と幸いたまえ」

と修唱するのは、非常に大切なことなのです。

上記の印・秘詞は、清浄利仙全君という高位の神様が、現界の衆生のために下賜された

尊い秘伝です。護摩の火を点火するときも、「内なる火の行法」のときも密用することで

神の世界に通じることができます。

「斎(湯)」とは、即ち「霊魂(たましひ)を斎える(ととのえる)」神佛の法なのです。


では皆さん、葉衣観音菩薩の功徳を念じましょう。


【葉衣十句観音経】

葉衣観世音  南無佛

与佛有因  与佛有縁

佛法僧縁  常楽我浄

朝念観世音  暮念観世音

念念従心起  念念不離心


オン ピサチ パルナジャバリー サルワ ゾラ プラシャマナイェー ソワーハー(リンポチェ伝)

おん はらな しゃばり うんはった(葉衣観音真言・八葉印)

おん だき うん じゃく(吒枳王真言・降三世印)


川島徳慈 記す

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◉令和2年8月9日(日)午前中に、念力疎通「葉衣観音 遠隔祈願会」を行います。

詳しくはこちらをご覧ください→ http://shizenfukuchi.jugem.jp/manage/?mode=smp_write&eid=1062

合掌
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◎新型肺炎コロナに対応する対応の『観音功徳聚』

→   http://shizenfukuchi.jugem.jp/?day=20200410  (ここでご覧になれます)


※ 葉衣観音(葉衣仏母)のマントラ。延命十句観音経などの集成。


◉ 葉衣観音  オン ハラナ シャバリ ウン ハッタ (八葉印)

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当ブログ記事の無断転載引用を禁じます。
引用は自由ですが、引用する際は必ず著者の承諾を得ること。
これは同著者の過去のブログ記事一切(著者撮影の写真も含む)にも適用されます。
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昭和の銭湯終焉へ! ありがとう!さようなら 松島館!

  • 2020.08.02 Sunday
  • 00:00


ありがとう!さようなら 松島館!


昭和の銭湯の終焉へ (令和2年7月晦日)



◎銭湯に入って52年!


庶民の街、港ヨコハマの懐かしい風景がまた一つ消えてしまった。

銭湯 "松島館" だ。

子供の頃から通っていた風景。いわゆる戸部のお寺の裏道を通ってゆくと、

三輪自動車があり、木を焼く匂いがする。そこには街の人が集う銭湯があった。


お寺の裏道には、お産婆さんのK先生がいて、姉も兄もそこで生まれた。

亡き兄が生まれるときに、私の姉は母の横から離れずに、じっと出産を見ていた。

そんな話しをしながら、いつも銭湯にゆく。



その裏街道には数え切れないくらいの話が詰まっている。

私が詳しく話せる相手も既に母くらいしかいない。


横浜のその辺りには、幾つもの銭湯があった。川の湯、ときわ湯、亀起湯。

すでにその銭湯は無い。松島館は由緒ある銭湯だった。あとは記念湯という銭湯しかない。



◎銭湯30円の時代から


私が子供の頃に銭湯に行っていたときには、風呂には三助さんがいた。

お湯にかけ方が独特で、手を添えて直接お湯をかけない。子供心に憶えているのは

直接お湯をかけると皮膚が痛むのだそうだ。手を介することでお湯が柔らかくなると。

高校生のときに合宿で先輩の背中を洗って流したときに、川島にやってもらうと何故か

気持ちがいいと言われた。芸は身を助けるものだと思った。



私たちが銭湯に通っていた頃は、入浴料が30円だった。今は何と470円だ!

小学生くらいになると近所の仲間と皆んなで銭湯にゆく。恒例行事だった。

当時の番台は戦後から開業して松島館の二代目女将だった。


 松島館の最後をかざったのは、三代目の女将さんで、私が子供のときに着替えさせて

くれたりした 嫁いで来たばかりのお嫁さんだった。その人が最後を飾ったのだ!

この三代目のことは母もよく知っているが、私が最後に話した時、息子だということは

気づかなかった。子供の頃から見慣れた三輪自動車のことやら花が咲いた。

(※実際には大正時代からの老舗銭湯で、四代目で終焉となった。)



◎浪花節を謡う


大利根の決斗、清水次郎長(森の石松)等々。私の祖父も父も浪花節が好きだった。

父の葬儀の時に、私が浪花節の一節を唸ったら、父の姉妹が滂沱として泣いていた。

兄は父と銭湯にゆくのが嫌だった。何故かというとデカイ声で浪花節をやるからだ。

学校へゆくと父が浪花節をやっていることを言われるのだった。


私たち兄弟は駆け足が速くなった。運動会では大活躍だ。お父さんが浪花節を謡うという

評判を跳ね返す為、駆けっこはめちゃクチャ速くなって活躍した。やたら足の速い子だと

いう事で評判はきまった。


だが、その父も兄もいない。近所の友達や知人もほとんどいなくなった。

高齢化で街は変わり、知らない人が住む街になった。あと10年15年も経てば、

まったく違う街に変貌を遂げるであろう。その情景が私の眼には映っている。



希望と淋しさ、(経済)活動と自粛。こういうことを心の裡に抱えながら、

私は父が唸っていた、浪花節をうたった。父や兄への供養の気持ち、感謝の気持ちで

声高らかに謳いあげた。


銭湯の男湯にいる人は、私以外にお一人だけだった。

新型コロナ感染の真っ只中、昭和の銭湯が終焉した。

私はお寺の裏道を涼みながら歩き、諸行無常をかみしめた。


かわしまとくじ 記

お知らせ!念力疎通 【葉衣観音 遠隔祈願会】8月9日(日)午前に実施!

  • 2020.08.01 Saturday
  • 00:00

お知らせ!


念力疎通 感応道交


【葉衣観音 遠隔祈願会】8月9日(日)午前に実施!



◎「念力疎通の通力」を持つ!長い闘いに備えよ!


新型コロナ感染の、新局面の大きな波が来ました。


厳しい状況ではありますが、天(宇宙)に通じることが


時代の最先端です!  これは誰でもできます。


これを機会に、天に通じる能力の開発しよう!


「念力疎通の通力」を大いに養ってください!


ーーーーーーーー


◎奇しくも長崎原爆投下記念日の祈り!


1945年8月9日午前11時2分、人類史上2度目の戦争行為の中での、

原爆投下がなされました。8月6日の広島につづき、長崎がその地獄の火の

災禍を被ることになりました。



写真は数年前に五島列島に行ったおり、長崎市内を巡礼し、撮ってきた写真です。

長崎の原爆災禍において、象徴とも言える像ですが、実はこの直上空で原爆が炸裂

したのではありません。ここから少し離れた所が爆心地の直上空なのです。

普段は人もいません。私が行ったときには誰もいませんでした。写真の手前が有名な

「浦上天主堂」の一部を移築したもので、向かって左の塔が本当の爆心地です。

この塔の上空500Mで、悪魔の兵器が炸裂し、多くの方々がお亡くなりになり、心身に

致命的なダメージをうけ、今でも後遺症に苦しんでいる戦災の被災者がいるのです。



わたしは爆心地の直上空の500Mを凝視して、佛・菩薩特に聖観音菩薩に祈りを捧げ

ました。多くの犠牲、人類の業を、戦争の無き世の中を。この同じ気持ちの祈りを

8月9日(日)の午前に捧げたいと思います。合掌


ーーーーーーーー


◉日時: 令和2年8月9日(日)午前9時〜正午過ぎ


場所: 各自ご自宅など随意


内容:『遠隔 葉衣観音祈願会』


◉〔神祗拝 略次第〕※午前9時前に任意で行なう(神拝は ご随意です)。

二拝二柏手、天津祝詞(大祓詞、天津祝詞太祝詞秘辞は任意)

十言神咒(アマテラスオホミカミ)、幽冥神語、天神地祇秘咒、得僊秘文(福壽海無量の神語)

二拝二柏手


◉葉衣観音「内なる火の行法」「葉衣観音 辟除結界念誦法」を 午前9時前に、

前行として行ない遠隔祈願会に臨む。


☆ できる人は「九つの浄化の呼吸法」を行なう。わからない人は数回、濁気を吐く。

整体の邪気吐出法でよい。


☆ 端座して、鼻から息を吸い込みながら、火を吸い込むと観じる。

その火を下丹田(臍下丹田)に送って着火すると観じる。(瞬時、保息す)

息を吐きながら、下丹田から火を吹き出すと観じる。

これを繰り返すことで、経絡(全身)が開通してゆくとされている。


☆ 身体の下部・基底部に「火」を点けるわけであるが、この観想を遠隔祈願会の最中に

続ける。ずっと想っている必要はなく、火が付いていると思うだけでよい。

祈願会が終わったら、火をおさめて、極々小さくして臍下丹田に収納しておく。


☆併せて「葉衣観音 辟除結界念誦法」も先に行っておく。
普通の合掌でも良いが、八葉印で行なう。
(※八葉印は蓮華を意味しているが、これは家を守る垣根・壁柵と見ることもできる。)
自分の法座(仏間)でもよいが、見晴らしのよい外でもよい。観想(イメージ)の中で行なう
ことでもよいが、見通せる場があれば一番。だが他に人には見られない環境がよい。
帰依・発菩提心。葉衣観音の辟除・結界法であるから、先ず観音菩薩を強く念じる。
いつも言うが総論は、観音菩薩。その後 各論で、葉衣観音の念誦に入ってゆく。
できれば大咒(葉衣観自在菩薩根本陀羅尼)を修唱するのがいい。小咒の心真言でもよい。
マントラの効果を出すための秘伝をお教えしよう。
とにかく、根本は動機。帰依と菩提心である。これが全てと言っても過言ではない。
マントラは、一息で三遍以上唱えるのが、悉地の秘訣(コツ)である。(大咒は一息では無理)

葉衣マントラを唱えつつ、ムドラー(印契)を胸の前で反時計廻りで回転させる。
心の中のイメージで、辟除を念じながら、反時計廻りで、マントラを巡らせる。
辟除したい地域に巡らすのである。この時に、風に乗せてマントラを行きわたらせる
ことができれば上等である。辟除というのは、お祓いと思えばよい。邪魔を排するのである。
結界は、守護、柵を張り巡らす法である。
今度は、ムドラーを時計廻りで回転させつつ、 葉衣マントラを唱える。
これは結界である。これもイメージで行なう。マントラを風に乗せてできれば
上々だ。結界は、守護、柵を張り巡らす法である。
意楽に従い、家屋や敷地でもよいし、個人もこれで行なう。マントラを鎖のように

張り巡らすイメージである。だが、遠隔観音祈願会の際は、市内・国内を結護するような

巡らせ方をイメージすること。皆んなでイメージを「結び」ましょう。



◉【遠隔 観音祈願会の次第】午前9時〜


三礼、懺悔文(三反)、三帰三竟、発菩提心真言(三反)、三摩耶戒真言(三反)

心経奉讃文(一反)、開経偈(一反)

南無大慈大悲観世音大菩薩(十反)

摩訶般若波羅蜜多心経(午前9時過ぎ〜10時40分)※出来る限り読誦

延命十句観音経(10時40分〜10時55分)※出来る限り読誦

葉衣十句観音経(10時55分〜11時15分)※出来る限り読誦

天神経(三巻)(11時15分〜 )※三巻終わったら、観音六字咒を開始

観音六字咒ないし七字咒(  〜11時30分) オン マニペメ フーム ※繰り返し念誦

葉衣観音根本陀羅尼もしくは葉衣観音小咒(11時30分〜11時40分) ※繰り返し念誦

葉衣観音小咒(11時40分〜11時50分) オン ハラナ シャバリ ウンハッタ ※繰り返し念誦

葉衣佛母吒枳王真言(11時50分〜正午) オン ダキ ウン ジャク(フーン ザー) ※繰り返し念誦

縁起頌マントラないし法身偈(十反)

光明真言(十反)

南無大慈大悲観世音大菩薩(十反)(正午過ぎ)

祈願文

神仏擁護(しんぶつようご) 功徳円満(くどくえんまん) 衆人愛敬(しゅうじんあいけい)

富貴自在(ふうきじざい)  当家招来(とうけしょうらい)  福徳無量(ふくとくむりょう)

諸願成就(しょがんじょうじゅ)  皆令満足(かいりょうまんぞく) (三唱)

廻向、三礼

已上


観世音菩薩【一切抜苦脱難大事成就符】


◉〔その他〕

ヾ兩げ司郢А岼貔敞感戝ζ饌膸成就符」を奉って行なう。

御自分の祈願は各々念願すればよい。

6δ未竜Т蠅箸靴董⊃祁織灰蹈粉鏡の縁起がよき方向に行くように祈願する。

い申し込みは必要ございませんが、当方に参加の意向を表してくださるのは歓迎です。

( kawashima.seitai@gmail.com まで)

ァ崚型牲弌廾豐は、既にブログにて公開しています。

http://shizenfukuchi.jugem.jp/?day=20200512 

(【延命十句観音経の大功徳(67)】2020年5月12日の記事に掲載。)

Α嵜雪拝」は随意です。やりたい方は行なってください。

読誦・念誦は大きな声を出さなくてもよい。適宜お唱えください。

┐桓分の環境の応じて障碍が生じないように行なってください。

無理せずにリラックスして行なってください。

廻向の前に「祈願文(三唱)」が新たに入っています。

「内なる火の行法」を行ってから臨むこと。

【葉衣十句観音経】

葉衣観世音  南無佛

与佛有因  与佛有縁

佛法僧縁  常楽我浄

朝念観世音  暮念観世音

念念従心起  念念不離心


智慧のダーキニーからの贈りもの!  いつの間にか金文字のテルマ秘字が描かれて

いました!!


ーーーーーーーー


◎新型肺炎コロナに対応する対応の『観音功徳聚』

→   http://shizenfukuchi.jugem.jp/?day=20200410  (ここでご覧になれます)


※ 葉衣観音(葉衣仏母)のマントラ。延命十句観音経などの集成。


◉ 葉衣観音  オン ハラナ シャバリ ウン ハッタ (八葉印)

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川島徳慈 記す

密教【葉衣観音菩薩の大功徳㉞】『葉衣観自在菩薩経』講義❹

  • 2020.07.31 Friday
  • 00:00

密教【葉衣観音菩薩の大功徳㉞】


『葉衣観自在菩薩経』講義❹



◎『葉衣観自在菩薩経』講義の補足

國譯「葉衣観自在菩薩経」を数回に分けて紐解いてまいりました。この葉衣観音菩薩を
おまつりしている寺院というのは日本では少ないと思います。三十三観音の一尊という
位置付けで、この尊格単体で信仰されることはあまりなかったと思います。

真言密教では胎蔵曼荼羅(胎蔵界マンダラ)の観音院の一尊でありますから、当然知っては
いるものの、お経に説くような神秘の世界が日本で伝わっているかといえば、葉衣尊霊験
は知られていないというのが現状です。わたしはこの度『葉衣観自在菩薩経』をブログでは
ありますが講義をさせて頂きました。葉衣観音菩薩について、これだけ説いた人は過去には

いないと思います。

そこで「葉衣観自在菩薩経」講義において、抜けていたところを二回に分けて解説し、補足と

まとめを述べることにします。

◉葉衣密法「鬼魅形をつくるの法」
『又たの法。若し人、鬼魅を患へば、粳米の粉を取り捏つて彼の魅形を作り、鑽鐵の刀を以て
即ち段段に之を截り、七日護摩すれば即ち除差することを得ん。』
と本経にありました。
わたしはこれを次のように解説しました。
『「鬼魅を患へば」とは、幽霊・化け物に取り憑かれて病気を患えばということ。そういう
場合は、粳米(うるちまい)の粉を使って、捏ねて其の悪霊の形を作り、鑽鐵(さんてつ)の刀で
もって、段段(順々に)にこれを截り(切り)、ようするに切り刻んで、7日間 護摩法で祈れば、
除差(じょさ)することを得るだろう。中国などでは、霊的な障害を「偏差」という言葉で括る
ので、この場合の「差」はそういうものを指しているのだと思う。それを除く、「除差」
すると。』

ここで注目していただきたいのが、うるち米の粉(米粉)を使って捏ねて、つまり粘土の
細工のように人形の形のように「鬼魅(きみ)」の形を作成する。これは一種の霊供
です。幽霊・悪霊の類いだというのですが、実際には生きている人の念「生き霊」の災禍が
一番多いように思います。生き霊・悪霊の形を「うるち米粉で鬼魅形」に作り、これを
鉞(まさかり)で段々に切断してしまう。葉衣観音の持物に「法斧(まさかり)」がある。
あれです。葉衣観音の鉞は柄が長い。馬頭観音だと柄が短く斧(おの)である。田舎の方は
まさかり、斧、鉈(なた)の違いと用途は分かりますね。法具と言ってもどう違うかで、
その仏様のお働きも分かるわけです。



粉で形状化しても、当然のことですが、これは物質的やっているだけでは、お遊びみたいな
もので、自己満足にすぎないものです。形代(かたしろ)を作り上げたら、悪霊なり、生き霊
を召霊する必要がある。ここに秘伝とか、霊力というものを介在するわけです。
こういう法の施行者は、霊的物質的な構造をよく心得ておかないといけない。日本では霊魂
と言い、一霊は四魂に分かれる。いわゆる奇魂・幸魂・和魂・荒魂。チベットでは、「ソク」
「ツェ(レ)」「ラ」という。「ソク」生命力、人の心臓に宿る。ツェは寿命。ラは魂。
「ソク」はソク・マルポ、赤い生命と呼ばれることもある。それなしには人の身体は活性化
しないのである。「ツェ(レ)」は人が生まれたときに受け取る力である。

ツェを使い切ったとき、人は老齢で死ぬという。インドで言う「オージャス」である。
「ラ」は魂というべきものだ。複雑な働きがある。ラが彷徨い出てしまうと、その人は死んで
しまう可能性もあるという。「ラ」を戻す儀礼は重要で、「身代わり」が必要となる。
白ターラの儀礼で、人の寿命を伸ばすための「長寿の灌頂」、「ラを取り戻すための身代り
儀礼」をすることもある。ツェワン(長寿の灌頂)というものは「ラ」などの生命の根源を
強化し護るものである。おもしろいのは、家族同様に生活している動物などは、飼い主の
「ラ」を守るというのである。さもありなんである。逆に言えば、それを削るのが「霊的障害」
であり、「呪詛」である。

(※この記事を書いて寝たら早朝「喋る八割れ猫」の夢を見ました!)

実際にチベットでは「チュー(Chod)」と言って、般若経典に基づく修行法がある。
マチク・ラプドゥンという女性聖者が大成した法で、ゾクパ・チェンポの修行者は
必ず行っている修行である。この修行で「四つの魔」というものと対峙し超克する。
それは自分の為の修行であって、実はこの法は「悪魔祓いの法」でもある。
『ラ・トゥープ』という儀式がそれで、この中で「ツァンパの魅形」がたくさん
作られる。やはりこういう法が遺っている所には遺っているんですね。昔、チベットの
ニンマ派の六大寺院のシェチェン・ラプジャム寺の「悪魔祓い」の儀式を見たことが
あり、荘厳な儀式に参列したことがあった。日本における紙製の人形の類いも同じ
ようなものと言えよう。六月の大祓えの儀式では、茅の輪くぐりと人形祓いがあり、
あのような様式も同じような効験をめざすものだと思う。



◉「執曜陵逼」という凶運を転換する方法
『若し是の如くの法を作して加持せば、身上の疾病・鬼魅・厭禱執曜、本命宿を陵逼し、
及び惡星等惡宿の所作みな悉く殄滅せん。』
と経典にありました。これを次のように解説しました。
『このように法の如く加持すれば、身の上の疾病や鬼魅、厭祷執曜、本命宿の陵逼(りょう
ひつ)・悪星などの悪い星宿のはたらき等、ことごとく残らず消滅する。殄滅(てんめつ)
とは、残らず滅するという意味。鬼魅(きみ)とは、幽霊やら悪霊・化け物の類い。厭祷
とは、厭は「禁厭(きんえん)」で「まじない」のこと、「祷」は祷ること。つまり他者からの
「呪詛(のろい)」である。「執曜本命宿(しつようほんみょうしゅく)」は九執(日月火水木金
土・羅睺星・計都星)、七曜(日月火水木金土)のこと。合わせて「執曜陵逼(しつようりょう
ひつ)」となる。経典では語句の切り方が違っていて、何のことやら分からなくなっているが、
これは写すときの誤植である。陵逼とは「吉凶が逆転してしまう期間の悪い星宿のめぐり」
のことである。それらの悪しきことが葉衣観自在菩薩の灌頂で転換するということ、
葉衣観自在菩薩には、こういう大功徳もあるのです。』
この解説に間違いないのですが、便法があります。宿曜に「六害宿」というものがあり、
こういう難を逃れる、転換する方法があります。それは「念彼観音力」に尽きるのですが、
東方の空に向かって「南無大慈大悲観世音大菩薩」「南無大悲葉衣観自在菩薩」、
このように観音称名をする。「南無観世音菩薩」でもよい。三回お唱えする。これが
最略の便法である。



◉牛黄を密用すること!
『又の法。若し國王の男女、長じ難く養ひ難く、或は薄命・短壽・疾病纏綿として寝食
安からざるは、皆な宿業の因縁に由て惡宿直に生ず、或は數々五曜に本宿を陵逼せられて、
身をして安からざらしめば則ち別居の處に於て牛黄を用て、或は紙或は素の上に二十八大
藥叉將眞言を書して、四壁の上に貼せよ』

これは護符を書す秘伝ですね。葉衣観音法で用いる護符を謹製するには 石・紙・壁に畫く
わけです。ここでは紙に書く秘訣を述べようとしている。紙あるいは布ですね。
「牛黄(ごおう)」を使うわけです。
牛黄というのは、牛の胆のう中に生じた結石(胆石)で、約1〜4センチメートルの不規則な球形
のものです。牛黄は薬として使われ、どのような病気の治療に用いられてきたのか。
『神農本草経』という古典には「驚癇寒熱(きょうかんかんねつ)熱盛狂痙(ねっせいきょう
けい)、邪を除き、鬼を逐ふ」と記されている。
急に何物かに驚いて卒倒して人事不省になってしまう者、高熱が続き、痙攣を起こしたり、
精神に異常をきたしたりした者の治療に使用する。
また人に悪い影響をあたえる邪気をとり除き、死人の祟りの鬼気を攘う作用があると
している。これは「邪気」「鬼気」といったものからくる病気を駆逐したり、その病気に
罹らないようにする予防医学的にも使われていたようです。
牛千頭中、一頭からしか牛黄は採れません。その価値は同じ重さの黄金 以上だと言われて
います。現代でもその稀少価値はあがっており、実際に価格も高騰しています。



この牛黄が転じて「牛王」「牛玉」になる。牛から出てくる「玉」ですからね。それも
ありがたい効能を持つ「牛の玉」で、ごおうの音に引っ掛けて「牛王」。黄色は密教の
五部でいう、宝部に属している色彩ですから黄金などに通じています。ですから黄=宝に
なる。牛宝ということになると、熊野本宮大社の「牛王宝印」ということになってくる。
霊験あらたかな神様の護符です。古来、「熊野牛王玉印」「熊野神符」と呼ばれて来ました。
「カラス文字」という不思議な文字で畫かれた護符で、朱い印璽が押されています。この
玉印の朱墨に、牛黄をまぜる。ここに護符の秘伝がある。古代インドからの伝承が日本にも
入ってきていた証です。

牛は遥か古代から聖なる動物で、人類は牛と共に生活をしてきました。古くはエジプト、
メソポタミヤ、古代インドにまで遡ることができるでしょう。仏教の開祖 釈迦牟尼は
仏陀になりましたが、王子としての名は、ゴータマ・シッダールタでした。覚った後は
ゴータマ・ブッダと呼ばれました。ゴータマを漢字で表記すると「瞿曇(くどん)」です。
漢訳のお経では瞿曇と記されています。どういう意味かというと、「優れた牛」です。
牛から貴重な黄色の宝薬が出てくる。これを仏陀の宝物と考えた。ですから熊野大社で
これを使うというのは、まさに権現信仰、神仏習合の考えと、実際の効験を狙ったという
所産なのでしょう。護符を謹製する時には「牛黄」が必要だということ、こういう法は
現在でも日本の伝統の中で生きているということ。志ざす人は、秘かにこれを研究し
実践したらよろしいと思います。



◎葉衣観音結護法の物ざね


7月28(火)早朝、三日間連続で葉衣観音にまつわる霊夢を見ました。

28日ということもあるのか?、葉衣観音法の28薬叉のお供物・物ざねの夢を見た。


葉衣観音は、葉っぱの神様ですから、何事も葉っぱを用いる。着ている物も葉っぱで

出来ていて、お守りやら、散華も葉っぱ。そのように私は霊示を受けています。


樹木・植物の栄養は土であり、太陽光によって呼吸がなされる。血は水です。

何よりも水分です。霊夢では、物ざねが「スイカ(西瓜)」でした!

果物は、水菓子というくらいですから、水分の塊です。その中でもスイカは、

ウオーターメロンというのですから、夏の水分補給の王様です。


これを二十八の薬叉に供物として御供えする。物ざねです。

夢見では、スイカを非常に面白い切り方で、切っていました。あのような切り方は

職人じゃないとできないでしょう(笑)

これで法が機能する。果物ではないが胡瓜(きゅうり)でも可のようです。

夏はスイカ、秋には梨、以後リンゴ、みかんを物ざねとすれば良いでしょう。


葉衣観音結護法の施行の時に、お家で果物を献じ、葉っぱを(洗って)安じ、護符も置いて

それで修法する。葉っぱと護符を持参して、護符を貼付する。その時にもちろんマントラを

唱えますが、葉っぱを一枚でもいいから、物ざねとして其処に供える(置く)。

浄めたい時には、葉っぱをたくさん用意して、散華として散らせ撒く。


摩訶不思議!葉の精たちは、霊夢において、真理を伝えてくれます。実に「妙」です。

それでは、葉衣観音菩薩を念じましょう。


【葉衣十句観音経】

葉衣観世音  南無佛

与佛有因  与佛有縁

佛法僧縁  常楽我浄

朝念観世音  暮念観世音

念念従心起  念念不離心


オン ピサチ パルナジャバリー サルワ ゾラ プラシャマナイェー ソワーハー(リンポチェ伝)

おん はらな しゃばり うんはった(葉衣観音真言・八葉印)

おん だき うん じゃく(吒枳王真言・降三世印)


川島徳慈 記す

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◎新型肺炎コロナに対応する対応の『観音功徳聚』

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※ 葉衣観音(葉衣仏母)のマントラ。延命十句観音経などの集成。


◉ 葉衣観音  オン ハラナ シャバリ ウン ハッタ (八葉印)

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